『自己満足の為に旅立つわけじゃない』
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というものらしい。
『裏特性』は技と特性の組み合わせらしい。
もっと言えば、己の特性に合った技を何度も何度も繰り返し使用することでトレーナーが型を見出し、仕上げていき完成するもの。つまり特性+技+技の熟練度といったところか。
例えば、例えばである。
どちらかを使用するのであれば、簡単なのは『裏特性』だろう。
『トレーナーズスキル』が技と技を器用に組み合わせるということはそれだけトレーナーとしての才能、カリスマ性、指示力が必要になってくる。
対して『裏特性』は、一定の条件下で自動発動する特性に技を組み込むのである。何度も練習すればどんなトレーナーでも使えるらしい。
カントーチャンピオン、四天王、ジムリーダーは全員が全員『裏特性』と『トレーナーズスキル』を使えるらしい。
それらの事も踏まえ、俺はまず『裏特性』の習得に取り掛かる。
「うーん、シフォンの特性が『威嚇』でサーシャが『トレース』か…」
特性が『威嚇』だと限定されているシフォンはある程度の道は見えてきたけれど、厄介なのは『トレース』の方だった。
『威嚇』は戦闘に出た際に相手の攻撃力を一段階下げるといったもの、それに関して、シフォンに指示したのは『鉄壁』の反復練習だ。
結果は順調、シフォンもある程度手応えを感じているみたいだ。
そして問題の『トレース』。
「どうしようか、トレースだと戦う相手によってサーシャの特性が変わっちゃうからなぁ…」
「そう、ですね、マスター、習得に時間をかけるのもアレですし、私の『裏特性』は旅をしながら考えませんか?」
サーシャの申し出を承諾した俺はとにかくシフォンの裏特性の習得に専念した。
それから更に二ヶ月、シフォンの裏特性『守備形態』が完成した。
「さてと、みんな準備はいいか?」
「私はいつでも大丈夫ですよ」
「ワシも問題はない」
そして今日、俺達はマサラタウンを旅立った。
まず最初に目指したのはニビシティだ。
別にトキワジムでもいいのだが、あそこは何故かジムリーダーが不在なことが多く、街の住人ですらジムリーダーの姿を見た事あるという人が少ない。
情報がほとんどないこの状況下で下手にジムリーダーと相対すれば惨敗するのは目に見えているため、情報収集や修行も兼ねて、少し距離のあるニビシティを選んだ。
マサラタウンからニビシティまでは歩いて約3日、但し、途中のトキワの森で迷わなければ、である。
今日はトキワの森前のポケモンセンターまで行って、地図と野営用の食料を調達、そして宿泊し、翌日早朝にはトキワの森に入れるようにしたいところだ。
そもそもカントー地方というのは他の地方に比べ強いトレーナーが多いと聞く。
『トキワの森』、『お月見山』、『岩山トンネル』、『双子島』、『チャンピオンロード』この5つの場所は一級危険指定区域に
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