第九話
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」
ヤバイ、目が座ってる。顔は満面の笑みなのだが、大人でもビビってしまいそうな笑顔だった。
「ちょっと時雨姉さん!?落ち着いて下さい!」
慌てて止めようとする春雨。なんだろうかこのほのぼの四コマのワンシーンみたいな風景は。癒される。
「取り敢えずメシを食い終わってからにしとけ。行儀悪りぃぞ。」
これ程お前が言うなと言う台詞が似合うパターンってあるのだろうか、と疑問にもなるが本人は全く気にして無いの様子だ。
「うぅ………分かったよ……。」
と、大人しく座った時雨。どうやらこの子は木曾に弱い様だ。
「ま、アイツは俺が後で締めとくから。」
と、こちらもなかなかどす黒い顔の木曾。思わず目を背けてしまった。
「ほら、さっさと食え。午後からもすることあるんだからさ。」
と、今度はいつもの顔に戻った木曾。女って怖い。
俺は何となく早く食べなきゃいけない気がして、箸を進める。ただ、駆逐艦の三人組達との話がそこそこに弾んでしまった。麺類に二十分も掛けてしまった。
「うい、ごちそうさん。」
「ごっそさん。」
「「「ごちそうさまでした。」」っぽい!」
でもまぁ、色々な事がしっかり分かったし、なかなか有意義な時間だった。
「んで、お前らはこれからどうするんだ?俺はコイツの案内をもうちょいしようかなって思ってるんだけど。」
「それじゃ私もついてくっぽい!二時までひまっぽいし!時雨と春雨はどうさるっぽい?」
「それじゃあ僕も付いていこうかな。夕立だけじゃ不安だし。」
「それじゃ私もお邪魔させて頂きますね。」
どうやら三人とも付いてくるらしい。ま、この大人数も悪くないな。
「ういじゃ、行きますかね。」
と席を立つ木曾。それに釣られて俺達も立つ。そしてお盆を持って返却口まで持っていく。
「ごちそうさまー。」
と、おのおの言いながらお盆を置いていく。
「どういたしましてー。」
しかし間宮さん、一人でこれだけのメシを準備するのだろうか。大変そうだな、と思って俺達は食堂を後にした。
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