第九話
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はやガキのケンカレベルのしょーもない言い合いだった。今俺達は俺の部屋から外にでて、次の目的地……と言うかもういつの間にか十二時を過ぎていたので、昼飯を食いに行く所だ。
「全く…。今度ジュース一本な!」
どうやらそれでチャラにしてくれるらしい。安くね?とも思ったが木曾がそう言うなら甘えとこう。
「あいあい、んで、ここが食堂か?」
「ん?あぁ、そうだ。ここでメシ食ったり休憩したりするんだ。」
そこの鴨居にはプレートが掛かっていて、そこには『堂食』と書かれていた。最早右読みなのは気にしないでおこう。
「うーい間宮さん、ぶっかけうどん二杯ちょうだーい。」
と言うと、「はーい。」と言う声が聞こえてきた。
「ちょっと待っといて下さいね。」
そうカウンターの向こうに居る割烹着のお姉さんが声を掛けてくれた。この人が間宮さんか。お世話になりそうだ。
「お待たせしました。」
と、ふたつのお盆の上にそれぞれうどんが一杯づつ乗っていた。うむ、旨そうだ。
「ういじゃ、その辺座るかね。」
「うーい。」
俺と木曾は部屋のまん中位の机に向かい合って座った。
「「頂きます。」」
俺と木曾はうどんを口に運ぶ。流石に本場香川が近いだけあってか、コシのあるいい麺だ。旨い。
「あのー、木曾さん、一緒に食べて良いですか?」
と、声を描けてきた人が居た。女の子の三人組の様だ。服装から見ると、同型艦の様だな。
「おう、いいぜ。ついでにコイツに挨拶しとけ。」
はーい、と言う三人。それぞれ椅子に座った。
「それじゃ僕から。僕は白露型駆逐艦二番艦 時雨だよ。これからよろしく。」
ふむ、まさか僕っ子をこの目で見ることになるとはな。
「んじゃ次私!白露型駆逐艦 四番艦の夕立です。よろしくっぽい?」
いや、疑問形にされても知らん。
「それじゃ最後に、白露型駆逐艦 五番艦の春雨です。よろしくお願いします。」
いい子だ(確信)。
という感じに一通り自己紹介が終わった所で夕立が話しかけてきた。
「ねーねー、本当に二号さんって男なの?」
まぁ、そりゃそうだろうな。普通はそこが一番の疑問だよな。
「そんなことで嘘言ったって仕方ねぇだろ。」
「えー、でも最近男の人になる女の人もいるっぽいし、二号さんは女の子になった男の人かって思ったっぽい。」
ほほぅ、このガキなかなか失礼な事を平気で聞きますなぁ。一回締めたろかな。
「ってさっき提督が言ってたっぽい!」
それを聞くやいなや、時雨が箸を置いて立ち上がった。
「あ、みんなごめん。ちょっと提督の所行ってくるね?
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