空の王者、猿山連合と遭遇する
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るような船が姿を現した。マシラのビクトリー・ハンター号に良く似た作りと大きさの巨大帆船がゆく手を遮るように姿を現し、そこからマシラと同じように人間とは思えぬような風貌、サルのような大男が姿を見せた。
「オウオウ、兄ちゃん兄ちゃん何処行こうってんだ?ここらの海は俺たちの縄張りなんだぜ」
「縄張り?なんかマシラみたいな事言ってねえかあいつ?」
ウソップが思わずそう呟いた、確かにサルベージ王マシラもここらの海は縄張りだと述べていた。同じ海を縄張りにして居る別々の海賊団、同盟でも組んでいると言う事なのかと思っていると大男ことショウジョウがそれに気付きこちらに向かって声を出す。
「何だおめえら兄弟と会ってるのか」
「(レウスお願いね!ルフィ余計な事言ったらご飯抜きよ!!)」
「(なにぃ!?わ、解った黙ってる!)」
「(この手に限るわ)」
「あははは……あ、ああ。サルベージをする所を見学させて貰った身だ、見事な物と感心したよ」
「ウオッホホホホ、そりゃそうだ。兄弟のサルベージはすっげえからな、俺もハラハラするぜ」
ショウジョウはマシラの事を褒められると我が身の事とのように嬉しそうに笑った。
「あいつは俺と兄弟でな、共にこの辺りを縄張りにしてる猿山連合だ。んでおめえらこの島を出て行くのか?」
「いやこの先にいるモンブラン・クリケットと言う方に会いに行くんだ」
「何、おやっさんに?おやっさんに何のようだ?」
この先にいるというはみ出し物の名前を出すとショウジョウを始めとした部下たち全員が反応した、しかもおやっさんとその男を呼んでいる辺りなにやら関係性があるのではないかとビビは思い慎重に交渉しようとレウスに言う。
「実は俺たちは空島へと行きたいんだ。記録指針が空に奪われてしまってな、それでそのモンブラン・クリケットさんに話を聞きたいんだ」
「何空島……?ウオッホホホ面白い事言う兄ちゃんじゃねえか!良いだろう連れてってやろうじゃねえか!」
「えっ良いのか?」
「勿論だ。一瞬断られるんじゃないかとハラハラしたぜ。そんな夢を追い求める奴を放ってはいけねえな、さあ野郎共おやっさんの元へ船をだせぇ〜!!」
『へい園長!!』
三度交渉に成功しレウスはナミとハイタッチをする。これで少しでも空島へ手掛かりを得れれば良いのだが……。
そう思いながら船を進めるメリー号を他所に、世界中の各地にニュースを運ぶニュース・クーが近場を通り過ぎて行った。その鳥が抱えるニュースの中には手配書も存在しその中に、今話題の海賊たちの現状が示されていた。そして……間もなく麦わら海賊団は自分達が置かれている現実を知る事になる。
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