第45話 説教
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を見ると?――それはもう大変嬉しそうににこにこ微笑むもんだから。
こんな華奢な体を抱きしめてしまいたいなんて考えるのは男としての本能だろうか。
抱きしめて穂乃果の温もりを感じたいなんてらしくもなく、それだけが俺の頭の中をぐるぐると駆け巡るのだ。
穂乃果の頬をそっと撫でて嬉しそうに微笑む彼女をずっと見ていたいと考えるのは病気なのだろうか。どうしてあの一件以来、穂乃果をそんな愛おしい目で見るようになってしまったのだろうか。
―――俺は、彼女に返事を一切していない
別に穂乃果をそういう対象で見ることができないなんて言ったら、今俺の中で疼く欲求を全否定することになる。
違う、そうじゃない。
穂乃果の気持ちを正面から聞いて、それで意識するようなったのは事実。単純かもしれないけど……まぁ俺も男の端くれ、どう頑張っても足掻けないのだ。
でも、だけど。
そんな彼女の気持ちに俺は応えられそうにない。
「ねぇ大くん」
「な、なんだよ」
「ラブライブ!の予選終わったら、どこか遊びに行こうよ?」
「……そうだな、お疲れ様会も兼ねてみんなでどこかに―――」
「二人で、行きたいな」
生唾を飲み込む。
息が上手くできないのに鼓動がどんどん早まっていくのがわかる。
「まぁ、うん考えとくよ」
「うん!!えへへ〜、楽しみ!」
「それはまず、ちゃんと本選に勝ちあがってからな」
「うん、穂乃果……負けないから」
真剣な瞳とは裏腹に、更にぎゅっと寄り添ってくる穂乃果。
もう俺と穂乃果の距離が恋人関係のソレと変わらないのであった。
そして思うことはただ一つ。
「(やべぇ……穂乃果の胸、あったけぇ……)」
どうかこの気持ち、穂乃果にバレませんように。
そう思いながら穂乃果の胸を堪能しているのであった。
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