第45話 説教
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てあみだくじをするわよ!!!!!」
「だから唐突すなって。みんなついていけてないだろう」
しばらくしてことりも落ち着きを取り戻し、ようやく再開することになった。
とはいえ、まだ練習すらまともに始まっていない状態で既に時計は3時になろうとしている。予定ではもうある程度完成していて、練習しているはずなのだが……まぁ、こうなった以上仕方ないとしか言えない。
みなも、焦っていないわけではなさそうなので、引き続き元生徒会長の様子を伺うことにする。
「とりあえず、即席だけどあみだくじを作って来たわ。三人一組で真姫、ことり、海未を先頭に準備をしていきましょう」
「はいはい質問です!」
早速手を挙げたのは凛。
「何かしら?」
「大地君はどうするのかにゃって。今までと同じようにご飯とかの準備で良いのかにゃ?」
「そ、そうねぇ〜私としてはどこかのグループのアシスタントとして入ってもらいたいところだけど……」
後先考えると、どちらも重要ではある。
しかし、俺一人にしかできないのはやはり練習後の方である。つまり、もう答えは出ているのだ。
「そっちに三人ずついるわけだし、後のこと考えると俺は飯とか風呂の準備してた方が良いと思うぞ」
「だけど……」
それでも納得できないのか、絵里は口籠る。何に納得していないのか知らないけど、それだけ不安だとでもいうのか?
「まぁそれでも、俺も心配しているのは確かなんで、合間合間みてみんなの様子見くらいはするよ。これでいいか?」
「……まぁ、じゃあそれでお願いするわ」
ということで詰まってた案件は片付き、いよいよグループ決めに入る。
絵里が即席で書いてきたあみだくじに、それぞれ自分の名前を書いて隠されたその先を広げて海未、真姫、ことりチームに分かれた。
海未チームは希と凛が、真姫チームにはにこと絵里、ことりチームには穂乃果と花陽が。
なんとも面白そうな分かれ方をしたところで準備にとりかかることになったのであった。
「ん?どうした穂乃果」
各チーム別々の場所に移動し始めて、俺も別荘に戻って飯の準備に戻ろとしたときに穂乃果に袖を掴まれた。そして穂乃果を見て浮かぶのはひと騒動前のキッチンでのあの出来事。
それを思い出してしまい、穂乃果に視線を向けられなくてそっぽを向きながら言葉を放つ。
「もうことりも花陽も川の方に行ったぞ。穂乃果は……行かなくてもいいのか?」
「ちょっと大くんにくっついていたいなって思っただけ」
ストレートにそう言って俺の手を両手で包み込んでくるもんだから、恥ずかしさのあまり全身の体温がみるみる上昇していく。
ちらりと彼女
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