ガンダムW
1703話
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達を雇うという事であり、つまり何かする際にも連合軍に話を通す必要がある。
それどころか、俺達を動かす度に連合軍に対して借りを作ることになってしまう。
そう考えれば、やはり軍部だけではなく政治の方の問題になってしまうだろう。
シャドウミラーとしては、どっちもでいいのだが……まぁ、連合軍に長く雇われている以上、どうしてもそっちに肩入れしてしまうのは仕方がない。
「分かりました。上の方に掛け合ってみます。……部屋を用意するので、皆さん今日はこの街に泊まっていって下さい」
「……そうだな」
上の方に話を持っていくと言っている以上、すぐに結論が出るような問題ではないだろう。
また、デュオと話したいと思っているのは間違いないだろうし、会話をしたことがない五飛とも話してみたいと思うのは、カトルの性格を考えれば当然だった。
これで向こうが油断のならない相手であれば、引き抜きとか暗殺とかその辺を心配する必要が出てくるんだろうが……幸い、カトルはその手の事を行ったりはしない。
まぁ、そのカトルの代わりにラシードやトロワが動く可能性というのは十分にあるが。
それでも、今のところシャドウミラーと敵対しようとは思わないだろうし。
そもそも、シャドウミラーがどのくらいの実力があるのかというのは、それこそ先程行われた財団派との戦いで見せつけたし。
こうして、俺達は今日一晩中東連合の世話になる事に決めたのだった。
『ふーん。私達が宇宙で心細い時間をすごしているのに、アクセルは地球で優雅にバカンスなんだ?』
映像モニタに映し出された凛が、笑みと共にそう告げる。
もっとも、その笑みはどちらかと言えば嗜虐的な笑みと呼ぶのに相応しい笑みだったが。
「一応シャドウミラーの事を考えての居残りなんだが」
『そう? アクセルだったら踊り子に鼻の下を伸ばしてても不思議じゃないと思うんだけど』
「……お前の中で、俺はどんな印象になっているのか、一度本気で話し合った方がいいような気がしてきた」
『あら、それこそ言うまでもないでしょ? 何人もの女を毒牙に掛けてきた、極度の女好き。……違うとは言わせないわよ? 私もその1人なんだから』
そう言われると、俺も否定は出来ないんだよな。
『全く、アクセルが妙な女に引っ掛からないように、綾子に頼んでおかないと』
そこまで信用ないか? と聞こうと思ったが、躊躇なく頷かれるような気がして、それを聞く事は出来なかった。
「とにかく、ノベンタやセプテム、ベンティの方には連絡を入れて置いてくれ。カトルに話した内容の件もな」
『分かってるけど、アクセルが自分で連絡をした方がいいんじゃない?』
「地上で向こうに連絡をすると、色々と不味いことになりかねないんだよ
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