ガンダムW
1703話
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「そうですか」
カトルが残念そうな表情を浮かべる。
「なぁ、アクセル。ここで俺が口を挟むのもなんだけど、どうにかならねえのか? 連合軍にとっても、中東連合が財団派に負けるような事になれば困るだろ?」
「そうだな」
中東連合が持つ、豊富な資源や技術力……これが財団派に渡れば、間違いなく厄介な事になるだろう。
それは理解しているのだが、だからといってこっちも迂闊に手を出すような真似は……
まさか、毎回エンデュミオンの鷹、参上! とかやる訳にもいかないし。
……それはそれで面白そうな気がするけど。
そんな真似をすれば、俺の正体を知られるだけになりそうだし。
ああ、けど……そうか。問題なのは俺達が中東連合に直接雇われる事な訳だ。
つまり、逆に言えば俺達が直接雇われないのであれば、こちらにも手段はある。
「どうしてもって言うのなら、手段はある」
「え? 本当ですか!?」
嬉しそうに告げるカトル。
それと対照的にトロワは特に表情には何も出さず、ラシードは少し不満そうな様子が見えた。
トレーズに対するレディ・アン程ではないにしろ、ラシード達マグアナック隊がカトルに抱く信望も相当に強い。
もっとも、ラシード達がカトルを叱ったりしてるので、狂信的とまではいかないが。
ともあれ、カトルが俺達を頼っているのが面白くないと思うのは当然なのだろう。
「それ以前に一応聞いておきたいんだが……お前達は中東連合の中では、具体的にどのくらいの地位にいるんだ? もしここで俺が何か解決案を出して、それにお前達が賛成したとして……それが中東連合できちんと反映されるのか?」
「その辺は恐らく大丈夫だと思います。僕は一応中東連合の中でも実戦部隊を任されていますから」
「……へぇ」
カトルの言葉に少しだけ驚く。
だが、すぐに納得もする。
実戦部隊を任されているという事は、実質的に中東連合の軍のトップ……もしくはそれに準ずる地位にいるという事だろう。
カトルの年齢で……というのはちょっと意外だったが、実際に原作ではガンダムチームを率いていたのを思えば、不思議でも何でもないのだろう。
ただでさえ癖の強い面子が揃っているのが、ガンダムのパイロットだ。
それを上手く指揮出来るだけの能力を持っているのだから、普通のパイロットを指揮するのは難しくない筈だ。……多分。
「なら、心配はいらないか。まぁ、俺の提案ってのは簡単だ。ようは、中東連合が直接俺達を雇おうとするから問題があるんだ。つまり、お前達じゃなくて連合軍が俺達を雇ったといった形式にすればいい」
「それは……なるほど。ですが、そうなると僕達だけの判断ではどうにもなりません」
「だろうな」
ようは俺達の間に連合軍を置いて俺
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