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転生とらぶる
ガンダムW
1703話
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、それ以上のマグアナックがあの戦場にいたのだから。
 もしかしたらマグアナック隊が単純に増えただけという可能性もあるが……だが、折角マグアナックという、リーオーよりも性能が高い機体があるのだ。
 中東連合という組織を結成した以上、これでマグアナックを量産しない筈がないだろう。
 そもそもの話、中東連合にそんな余裕はないだろうし。
 まぁ、マグアナックは元々サンドロックとの連携を前提に開発されている以上、サンドロックがいない状況では完全にその実力を発揮出来ないのだろうが……それでも、マグアナックという機体の性能の高さは中東連合にとってこれ以上ない程に魅力的な機体の筈だった。
 恐らくという但し書きがつくが、サンドロックを開発したH教授が開発に関与したと思われる機体なのだろうし。

「まぁ、そこまで言うのならそちらからの感謝の言葉は受け取ろう。もっとも、そっちもただ感謝の言葉を言いたいから俺達を呼んだ訳でもないんだろう?」
「……はい。この世界でも有数の力を持つシャドウミラーに、お願いしたい事があります」

 やっぱりな。
 まぁ、大体の予想は出来る。
 中東連合は現在財団派と激しい戦いを繰り広げている。
 だが、カトルとトロワがいる戦場であれば財団派を……より正確にはMDを敵とした場合でも勝利出来るが、それ以外の兵士となると難しいのだろう。
 元々MDは無人機……AI制御だけあって、ある一定以下の技量の持ち主に対しては無双が可能な性能を持つ。
 それに対抗するには、連合軍のように数を揃えて回避する隙間もないくらいに密集攻撃をするという方法だ。
 だが、それはあくまでも連合軍という規模の組織だから可能な事であって、中東連合でそのような真似は出来ない。
 いや、やってやれない事はないと思うが、そんな真似をすれば1つの戦場では勝利出来ても、それ以外の戦場では戦力が足りなくなってしまうだろう。

「俺達を雇いたい、と?」
「そうなります。勿論相応の報酬は用意しますが……どうでしょう?」
「どう、と言われてもな。正直なところ、今のシャドウミラーは連合軍に雇われている状況だ。それを考えると、少し難しいだろうな」

 元々連合軍が高い金や資源を俺達に報酬として払い続けてずっと雇っているのは、俺達シャドウミラーを他の勢力に雇わせないようにするという意味が強い。
 それが、現状では友好的な関係を築きつつあるとはいえ、中東連合に俺達シャドウミラーを雇わせるかと言われれば……それは難しいだろう。
 中東連合の中には、今でも連合軍に対して強い恨みを抱いている者は少なくない筈だ。
 である以上、もしシャドウミラーを雇ったからといって、連合軍に攻撃を仕掛けるような真似をされる可能性を考えれば……連合軍も、そこまでの譲歩はしないだろう。

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