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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
185部分:第十六話 孫策、刺客に狙われるのことその九
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第十六話 孫策、刺客に狙われるのことその九

「そうしたところが」
「その通りね。付き合いは長いけれど」
「あの陽気さにはいつも助けられるわ」
 こんな話をしてであった。笑顔になる二人だった。
 そのうえでだ。こんな話もした。
「文台様の頃からだけれど」
「本当にその時からね」
「おやおや、それでは相当昔になりますね」
 周瑜はその話を聞いてこんな言葉で返した。
「それもかなり」
「確かに冥琳が幼い頃にはもう私達三人はいたわ」
「しかしそれでも」 
 その長老二人の言葉である。
「相当昔というのは」
「引っ掛かる言葉ね」
「いえいえ、悪い意味で言ったのではありません」
 周瑜は笑顔のまま話す。
「それでなのですが」
「ええ、今回のことね」
「それだけれど」
 二人は真面目な顔に戻った。
「孫策様とは既にお話をしているから」
「後は」
「それでは。すぐにでも」
「ただ、問題はですが」
 ここで甘寧が言ってきた。
「我等はいいとして他の者の動きですが」
「それは問題ないだろう」
 周瑜はそれはいいとしたのだった。
「別にな」
「構いませんか」
「明命や亞莎もな。生真面目だが暴走はしない」
「お客人達を切ることはないわね」
「あの二人ならそんなことは」
「はい、ですから問題はありません」
 周瑜は二人の長老に話す。
「問題は誰が今回の黒幕か。それを見極めたいので」
「そうね。それが問題だから」
「今は」
 そんな話をしてであった。四人はある策を練っていた。そうしてだった。
 次の日だ。孔明は陸遜ともう一人のやや強いブラウンの目の少女と共にいた。 
 紫の袖の広い、肩が見え胸の前が開いている服にそれと同じ色の丸い帽子を被っていて薄茶色の髪を左右で輪にしている。目は強そうな感じだが細い眉は下がっている。その少女も一緒だった。
 孔明はその少女の名前をだ。陸遜に対して問うのだった。
「あの、こちらの方は」
「はい、呂蒙ちゃんといいます」
「呂蒙さんですか」
「前は武官で親衛隊におられたんですけれど今は軍師なんですよ」
「見習いです」
 呂蒙は小さい声で俯きながら答えてきた。
「まだ」
「凄く頑張り屋さんで」
 陸遜は謙遜する呂蒙をフォローする形で孔明に説明していく。
「毎日夜遅くまで勉強してるんですよ」
「けれどまだまだで」
「頭もいいだけじゃなくて腕も立って」
 陸遜のフォローは続く。
「雪華様も蓮華様も可愛がってくれてるんですよ」
「御二人には本当に」
「性格も凄くいいですし。皆から好かれてる娘です」
「揚州はそういう人多いですよね」
 孔明はその呂蒙を見て述べた。
「皆さんとてもいい方ばかりで」
「そうですかあ?」
「凄く雰囲気がいい
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