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魔界転生(幕末編)
第88話 魔界衆との戦い(その参)
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り倒して来た。
 土佐の岡田以蔵、薩摩の中村半次郎両名ですら、沖田に出くわしたら逃げろと言わしめるほどであった。が、十兵衛のような強烈で圧倒的な剣気をもった者は、いなかった。
 だから、その剣気に充あてられたとき、沖田総司ともあろう者もまた恐怖し、ひるんみ固まってしまったのだった。
 気づいた時には、すでに十兵衛は目の前にいて、後ろへ飛びかわそうとしたが、時すでに遅かった。
 沖田の体は、十兵衛に切り刻まれ、ばらばらにされて決着がついた。
(あの、総司を一瞬のうちに切り倒すとは、さすが柳生家嫡男・柳生十兵衛三厳殿)
 土方の背中に冷たい汗が流れていた。

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