過去編、彰人が提督となったきっかけ
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わね、と言って部屋を出ていった
しばらくすると扉がノックされた
入室していいか?と聞かれたので俺は了承する
すると扉を開けて入ってきたのは...
どこかで見た事のある白い軍服を着た人だった
「今日は君に話したい事と渡したいものがある」
俺はその人の服装を見て、何かを思い出す
「...父...さん」
ふと口から言葉がこぼれる
「...やはり見ていたのか...」
そして目の前の人が制帽を取る
「すまない、紹介が遅れたな」
「俺は白石雅人、君のお父さんの直属の部下だ」
階級は少将らしい
「君に、これを受け取ってほしい」
そう言って白石は懐から古びた日記を取り出す
「君のお父さんの日記だ、読んでみてくれ」
俺はその古びた日記を開く、すると1枚の写真が落ちた
俺はそれを拾い 見た瞬間、とめどなき衝動に駆られる
そこには1人の提督、そして1人の艦娘、そして間に座る少年
その3人の表情はとても明るかった
不意に俺の頬に一筋の涙が流れる
これは...最初で最後の家族写真だった
俺は涙を拭うことなく日記を開く
日記には日付が年単位で書かれていて
その日あったこと、艦娘の要望だったり当時の練度などが事細かく書かれていた
だが、毎回日記の最後の方になるにつれて何かを心配する文が書かれている
「父さん...俺は...ちゃんとやってるよ...」
俺を心配する文が毎回書かれていた
俺が通う学園の体育祭に意地でも見に行こうとしたが止められたなども書かれていたが...
俺は涙を止めることはできなかった
「...時間を空けるか?」
俺は鼻を啜りながら大丈夫です、と答える
「...わかった、話を続けよう」
「単刀直入に言おう、君に横須賀を継いでほしい」
俺は医者を目指していたが、それも今日まで
「父さんは遺言を残してましたか?」
「あぁ、横須賀を頼む...と」
やはり父さんはわかっていた
俺が提督をやることを...
「やっぱり...父さんとつくづく同じだな...俺は...」
結局は幼いころに抱いた憧れと、尊敬を忘れることができなかった
夢を...諦められなかったのだ
「やって...くれるかい?」
俺は決意を込めた声音で悲しみを押さえ込みながら答える
「もちろんやります、やらせてください」
俺が夢を継ぐ、父さんが目指した世界を創る
「とりあえず提督の素質があるのは子供の頃に測定済みだから」
あれ?いつのまに?
「普通の提督の遥かに凌駕していた照彦さんを遥かに超えてたから」
ん?ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙?
「ちなみに普通の提督だと艦娘とケッコンできるけど君のお父さんは例外だったんだよ」
「どういうことですか?」
「指揮系統って言われてるのが提督の素質なんだけど艦娘の力を常に最大限引き出せる人間
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