0043話『宴会と加賀の悪酔い』
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でいるようで酒に走ってしまいまして…」
「そうか…」
加賀の隣ですました顔で食事をとっている赤城にそう言われてしまい諦めて加賀の言い分を聞くことにした。
「提督…私はいつか弓道場で約束しました。きっと大規模作戦ではお役に立ちますと…」
「そうだったな…」
「なのに、提督は今回私を使わないで二航戦や赤城さんを使うのならまだしも五航戦の二人や大鳳まで使いましたのに、どうして私は使われなかったのですか…?」
加賀らしくなくえらく饒舌だなぁ、これが酒の魔力か…。
「その、だな。大規模作戦では加賀さんはもしもの温存戦力なんだよ。
だけど今回は最終局面では機動部隊じゃなくて打撃部隊で挑んだからその…」
「…言い訳は結構です。どうせ改二になっていない私なんて…」
それでとうとう私の腕に擦りついて涙を浮かべる始末だ。
加賀さんがキャラ崩壊しているな。
「そんなことは無いぞ。加賀さんは鎮守府の役に立っているよ」
「気休めの嘘はいいです…。カレー洋リランカ島沖以外にはあまり出撃もないのですから…」
十分すぎない…?
港湾棲姫を倒す役目をいつも任せているんだから十分役に立っていると思うが…。
それを同じく思ったのか横から瑞鶴が口を出してくる。
「加賀さん! 黙って聞いていれば十分じゃないですか! 贅沢な悩みですよ!」
「…なによ、五航戦? 文句なら買いますよ?」
「酔っているんだから遠慮がないわね…上等ですよ!」
瑞鶴が加賀と喧嘩をし始めだして私はどうやらお役御免となったらしくなんとか解放されて鳳翔さんのもとへと逃げてきた。
「加賀さんはああなると止まりませんからね。しばらく様子を見ましょうか」
「そうだな…」
「それと提督? 今度の大規模作戦では加賀さんを使ってあげてくださいね?」
「はい。肝に銘じておきます…」
鳳翔さんにそう言われて頷くしかなかった。
それから他所でもなにやら騒ぎが起きていて私がその場所へと向かう事を何度も繰り返していたのであった。
そんな感じで宴会は最後まで大賑わいだった。
………ちなみに加賀さんは翌日にすべて覚えていて羞恥で布団にくるまっていたと言う。
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