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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0043話『宴会と加賀の悪酔い』
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「うん。時津風に誘われて来させてもらったよ」
「そっか。それじゃ楽しんでってよ」
「ああ」
「司令。こちらへどうぞ!」

そこに萩風に呼ばれたので隣に座らせてもらう。

「司令。私の作った体にいい料理の数々、堪能していってくださいね!」
「わかった。頂かせてもらうよ」

それで手を付けようとして、野菜ばっかりのメニューだなぁと一回迷う。
私はそんなに野菜を食える方じゃないんだよな。
でも萩風のそんなキラキラとした目で食べて食べてと訴えられたら引けないじゃないか…。
それで勢いよく口に運ぶ。
でも、そこで野菜メニューだというのにあんまり苦くないのを感じて、あれ?と思った。
そこに萩風が、

「ふふっ。司令はお野菜があまり得意ではないというのはすでに把握済みです。
ですので司令の口に合うように味も工夫してみました!」
「確かに美味いな…箸が自然と進むよ」
「気に入ってもらえてよかったです」

萩風はそう言ってにこやかに笑う。
うん。いい子だなぁ。
そこに時津風が私の頭に乗ってきて、

「しれー…はぎーだけじゃなくてあたし達も構ってよう」
「わかったわかった」

それで雪風や時津風、天津風といった精神年齢が少し幼い組とじゃれあったりしていた。
それから浦風が作ったのも食べさせてもらったり陽炎型での中での話題などの話をしたりと楽しませてもらった。
しばらく話し込んでから、

「それじゃ先約の方へ行かせてもらうよ。まだ楽しんでいてくれな」
「「「うん」」」

それで陽炎型のグループから離れて鳳翔の約束を果たそうと空母組のエリアへと向かわせてもらうと、なにやら騒がしい事になっているみたいだ。
あの隼鷹でさえ酔いが少し覚めているのか「どうしようかー…」と言葉を零している。
何事かと思って向かってみると、

「どうしたんだ…?」
「あ、提督。それが…」

鳳翔がなにかを言う前にとある艦娘が私に気づいたのだろう酒が入った瓶を片手に酔いが回っている顔で近寄ってきた。

「…提督」
「加賀、どうした…?」
「…別に気にしてはいないのだけれど。そう、気にしてはいないわ。ええ…」
「えっと…」
「…気にはしていないのよ? でもどうして今回私を使ってくれなかったのですか…?」
「あっ…」

それでこれはまずい絡み方だなと一瞬で悟る。
しかしもう腕を掴まれている為に逃げることは不可能であった。
そのまま流れるままに加賀は赤城がいる場所へと私を移動させて座らされる。

「…あの、加賀さん?」
「…なんですか?」

ギンッ!と鳴りそうな瞳で睨まれてしまい私はそこで黙ってしまう。

「提督…? 加賀さんの事を構ってあげてください。今回一切使われなかったのを加賀さんは悩ん
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