第八話
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もう次元が違いすぎて気にするどうこうの話ですら無いんですけど………。
「取り敢えず、お互いに着替えて来るか。十五分後にまたここの前に。」
そう言って、木曾はスタスタとその場を去ってしまった。
…………正直、キツいとか言うことではなく、ここに来たことを後悔しそうだ。なんだこのビックリ人間の集まりみたいな所は。
まぁ、どんなことが起きようとも屈せずに頑張ろうとは思っていたが、人間と言うのはギャグ漫画みたいなことが身近で何回も起きると逆にテンションが下がるらしい。そう考えるとギャグ漫画のツッコミ役と言うのはかなり凄いんだなと思った。
しかし、ここにはツッコミ役と言うか、そもそもこれが普通な訳だ。慣れるしかあるまい。
「さてと、一回部屋に戻るか。流石にシャワーでも浴びないと失礼だろうしな。」
と言う訳で、俺はトレーニング施設を後にした。
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さて、俺は今、猛ダッシュで階段を降りている。以下、回想
「クマー。さっきの奴だクマー。」
「そうだにゃ。おい、ちょっと待つにゃ。」
「あ?確か球磨と多摩だっけ?何か様か?」
「そうだクマ。お前は、球磨型軽巡洋艦五番艦 木曾であるクマ。」
「まぁ、確かにそうだが。」
「つまり、私たちの弟ということだにゃ。」
「は?」
「これから私のことはお姉ちゃんと呼ぶクマ。」
「私のこともお姉ちゃんと呼ぶにゃ。」
「(イラァ)あーはいはい、分かりましたよ、球磨多摩ネーチャン。」
「む、ひとまとめにされたクマ。」
「しかもネーチャン呼ばわりだにゃ。」
「これはお仕置きが必要だクマ。」
「そうだにゃ。」
「は?」
「砲雷撃戦用意にゃ。」
「え、」
「かかるクマー!」
「いや、単純に追っかけて来るだけじゃねぇかよ!ふざけんじゃねぇ!」
以上。ぶっちゃけ、あいつらに捕まったら、お姉ちゃんと呼ばされるだけでなく、もっととんでもないことになりそうだ。例えば、語尾に「キソー」とか付けられたり。
因みにあの二人は摩耶と言う人に捕まってたが。ザマァ。
さて、それでは何故俺が走っているかと言うと、単純に待ち合わせに遅れそうだからだ。
そりゃあんな姉妹に追いかけられたら遅れもする。……木曾が怒りそうで怖い。
結局俺は待ち合わせに五分遅れてしまった。
「遅かったな。何があった?」
木曾はとっくに来ていたらしく、若干待ちぼうけていた。服装もセーラー服に戻っている。
「いや、球磨と多摩ってのに追いかけらて。」
「あー、
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