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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第八話
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言いましたけど、軽巡 木曾です。何か知らねぇけど男なのに艦娘なりました。それでも頑張ろうとは思うので、宜しくお願いします。」
 
なんと言うか、この長門と言う人は………なんと言うか、きっちりしておかないといけない雰囲気を醸し出してる人だ。
 
しっかし、長門ってゆーと……。
 
「やっぱり、あの戦艦長門ですか。」
 
戦艦長門と言えば、第二次世界大戦で日本軍が運用していた中でもトップクラスに有名な戦艦だ。史実に疎い俺ですらそのくらいは知っている。
 
俺がそう言うと、長門さんは少し笑みを浮かべた。
 
「あぁそうだ。私の元になっている艦は、当時ビックセブンの内の一つである、あの長門だ。」
 
さて、知らない単語が出てきた。ビックセブン?スロットの当たりか何か……では無いんだろうな。後で調べておこうか。
 
「しかし、この鎮守府もだんだん艦娘が増えてきたな。一時期少なくなっていたのだがな。」
 
「え、そうなんすか?」
 
予想外だった。確かに親父が現役の頃からあった鎮守府だから、もっと人が居てもおかしくないとは思っていたが……。
 
「あぁ。実は前任の提督が退職してから、ここに所属していた艦娘が様々な鎮守府に移動してったのだ。それほどあの提督のカリスマ性が強かったのだろう。聞いた話によれば、その時は後任、つまり今の提督はかなり落ち込んだらしい。」
 
「…………その提督ってのに一度会ってみたいっすね。」
 
まぁ、うちの親父なんだけどさ。家じゃ酒とお袋位にしか興味の無い奴だったのにな…………。多分この人達そんなこと知らないんだろうなぁ…………。
 
「あぁ、そうだな。さてと、私も始めるとするかな。木曾はどうする?」
 
と言いながら、近くに合ったサンドバッグの前に立つ長門さん。いや、そのサンドバッグでかくないすか?通常の三倍位はあるな。
 
「あー、俺はこれからコイツを案内して来る。まだこの鎮守府の事を何も知らないからな。」
 
それはさっきトレーニング中に決めていた事だった。俺が木曾に迷子になりそうだからと言ったら、快く引き受けてくれた。
 
「ふむ、そうか。ならばしっかり案内して来るといい。」
 
ではな、と言うと長門さんは、目の前のサンドバッグを一発殴った。
 
ドゴォッ。ドンッ。
 
何故か音が二回したが、すぐに理由は分かった。
 
一発目は長門さんがサンドバッグを殴った音。もう一発は、その衝撃でサンドバッグが天井に振り子のようにぶつかった音だった。
 
サンドバッグは当然下に勢い良く振られ、長門さんに向かっていく。長門さんはそれを同じ様になぐり始めた。
 
「………………………。」
 
「気にすんな。戦艦と軽巡のそもそもの差だ。」
 
いや、何か
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