空の王者、怪物を見る
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ると思うなよ、てめぇら容赦しねえぞ……!!!」
「財宝!?財宝があったの!?」
「ああいっぱいあったぞ♪」
「ってナミさんそんな事言ってる場合じゃ!?」
「ビビちゃん、ナミちゃんにんな事言っても無駄だ。一国の王女の値段が云々って本人の目の前でいる人間だぞ」
「……そうでした」
目の前の男は財宝を奪ったのならば容赦しないと言っているのに財宝があったかなど聞いたら余計に起こらせて襲ってくるに決まっていると航海士にいうが好意を寄せる男の言葉で即座に彼女の人間性を思い出し直ぐに黙った。兎も角戦う準備をしようと武器を取り出すビビだがマシラは震え声をあげている部下の方を見た。
「園長、あ、あれぇ……!!!」
「如何した?!」
その声と指先を見た瞬間、今いる世界が現実なのかどうかと言う事を全員が疑った。明るい昼間が夜になったと言う事象が既に起きている状況に畳み掛けるかのような出来事に全員が心の奥底から驚愕し言葉を失ってしまった。それは余りにも突然現れながら頭の中では絶対にありえないと否定した上で異常さを理解するしかなかった。真っ暗な夜にも等しい空の中に浮かび上がっている生き物の姿のような物、突然現れたのも実に不可解なのに異常なのがその大きさ。リトルガーデンにて出会った巨人族のドリーとブロギーの百倍以上もありそうな巨大とその身体に見合うかのような槍のような武器、震える身体と恐怖を訴えかける本能が導き出すことは
『怪物だぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!』
その場から一刻も早く逃げ出す事だった、余りの出来事に何も考えられずに出されたオールを全員が命一杯漕いだ。レウスでさえ竜化するという考えすら出てこずにオールを必死に動かし続けた、必死に腕を動かし漸く光が見え元の昼の空に戻った所で巨大な怪物の姿も見えなくなり全員が床に座りこみ溜息を吐いた。
「……全く偉大なる航路ってのは次から次へと不思議のオンパレードだな……」
「全くだ……今日だって」
「巨大ガレオン船が降って来たと思ったら……」
「記録指針を空に奪われて……」
「妙な猿が出てきて……」
「それでサルベージを始めて」
「船ごとを食っちゃう亀が出てきて」
「夜が来て……」
「最後は巨人族の何百倍もある大怪物!!」
「あれには流石に参ったねどうも……」
思わずその言葉に同意しボーっとしているが漸く気付いた、何故かこの船にマシラが乗り続けている事に。そしてルフィ、ゾロ、サンジ、レウスは4人揃ってマシラを囲うと
「「「「出ていけぇぇぇぇっ!!!!」」」」
「ああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
空の彼方へとマシラを蹴り飛ばした。
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