旧校舎のディアボロス
アーシア救出 後編
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ーシアがいた。
俺の言葉に気づき、アーシアが顔を上げてこちらを見る。
「・・・イッセーさん?」
「アーシア! 今行く!」
駆け出そうとする俺を木場が引っ張る。
直後、光の槍が俺のいた場所に突き刺さり爆発する。
「感動の対面だけど残念ね、もう儀式が終わるところなの」
儀式が終わる? どういうことだ?
「あぁあ、あああああああああああ!!」
突然、アーシアが苦しそうに絶叫をあげる。
「アーシアに何をするつもりだ!」
「! そうか。堕天使の目的はシスターの神器を奪うつもりなんだ」
「神器を奪う!? アーシアはどうなるんだよ!!」
俺が聞くと、木場は苦い表情を浮かべ言った。
「それは、命を奪うと同じことなんだ」
!? じゃあ、アーシアは?
「この子は死ぬわ」
「させるか!」
俺が駆け出すと、神父たちが立ち塞がってきた。
「悪魔め!」
「滅してくれるわ!」
どけ! お前たちを相手にしてる時間はねぇ!
どちらともぶつかろうとした時。
-ゴウゥッ!-
!? 何だ! 駆け出そうとしたとき、何かが通り過ぎていった。視線の先にはアーシアを抱きかかえてる棟夜がいた・・・って棟夜! 俺より先に来てたんじゃねぇのかよ!?
遡ること数分前のこと。
棟夜side
「ガァッ!」
素早く接近し、奴の胸部を干将莫耶で突き刺す。
引き抜き、崩れ落ちるドーナシークを尻目に続いて距離を取り槍を形成しようとするカラワーナに目を向ける。
「これでも喰ら・・・アア!?」
「長いのは不便だな」
俺は髪を握り締め逆に引き寄せる。
何本か切れた音がしたが、気にすることはない。そのまま頭突きを食らわし別の木に投げ飛ばす。
「ド、ドーナシーク! カラワーナ」
ミッテルトが心配しているが・・・それでいいのか?
近づく俺に気がつき、槍を投げつけてくるが脚で破壊し干将莫耶を投げつける。
剣は当たらず明後日に飛んでいった。それを見たクソガキが笑みを浮かべる。
「ハッ、どこに投げてんのよ!」
鼻で笑い槍を投げようとする・・・笑ってられるのも今のうちだ。投げようとした瞬間、干将莫耶が戻ってきて背中を斬りつける。
「キャァァッ!?」
急にきた痛みに声を上げ高度が下がった。そこを狙い、俺自身飛び上がり正拳突き回し蹴りを食らわし、両拳を頭部に殴りつけ地面に叩き落とす。
追い打ちに空を蹴り加速をつけた拳を胸部に叩きつける。
−ズドンッ!−
「ガハァッ!! ハァ、ハァ、ハァ・・・くっ!!」
胸部を殴った衝撃がミッテルトを通じて地面が陥没する。拳には骨の折れた感触が伝わった。おそらく肋骨数本は逝ったな。
吐血し
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