ターン72 冥府の姫と変幻忍者
[13/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ェイズ、ワイトプリンセスの効果は切れて葵ちゃんの忍者も復活する……」
明菜の言葉通り、全ての忍者が一時的な弱体化から復帰し元の攻撃力を取り戻す。だがそこに、夢想が一気に攻め込んだ。
「私のターン!墓地のワイトプリンスは、自身とワイト2体を除外することでデッキからワイトキングを呼ぶことができるって。墓地ではワイト扱いになるワイトプリンセス2体を除外して、おいで、ワイトキング!」
床を割り、1本の骨の腕が飛び出す。その穴をこじ開け、ゆっくりと1体の骸骨が這い上がってきた。顎が外れるほどに大口を開けて笑いながら、満を持して骸骨の王が忍者軍団と対峙する。
ワイトキング 攻0
「出ましたね、ワイトキング……!ですが、今の墓地コストですでに河風先輩の墓地にワイトは0枚。墓地のワイトの数が攻撃力に直結するワイトキングをそこまでして出したところで……!」
葵の言葉は正しい。初手の龍の鏡、そして今のワイトプリンスと墓地除外を連打してきた夢想の墓地のワイトは既に根こそぎ除外されつくしており、結果とし今のワイトキングは素のワイトにすら劣る程度の攻撃力しか持ち合わせていない。だが、彼女は忘れていた。つい先ほど自分の手でバウンス下ばかりのカードの存在を。
「速攻魔法、異次元からの埋葬だってさ。除外されたワイトプリンセス2体とワイト夫人の3体を墓地に戻して、それぞれの効果で墓地に送られた瞬間自身のカード名をワイトとして扱うよ、だって。これで墓地のワイトは3体、ワイトキングの攻撃力も上がるからね、って」
ワイトキング 攻0→3000
「さらに続き、行くよ。手札からワイトメアの効果を発動!このカードを捨てて、除外された私のワイトを墓地に戻すんだって。そしてワイトメアも、墓地にあるかぎりワイトとして扱うよ」
ワイトキング 攻3000→5000
「このままヤエが攻撃を受ければ3900ダメージ、ですか。それは流石に見過ごせない……やむを得ませんね。ならばこちらも黒竜の忍者の効果をもう1度発動、百獣忍法ハイド・プレデター!私の場から黒竜の忍者と変化の術を墓地に送り、女忍者ヤエを除外します!」
再び影の獣が唸り、自群のヤエをその中に引きずり込む。だが、それは諸刃の判断でもある。変化の解けた黒竜の忍者の姿が次第に薄れ、風と共に消えていく……すると夢想の龍骨鬼が、そして葵のヤエが再びフィールドに帰還した。
「変化の術が場を離れた時、この効果で呼び出したモンスターもまた破壊されます。もっとも今回は、その黒竜の忍者も自身のコストに使用したのであまり関係ありませんが。そして黒竜の忍者は自身が場を離れた時、それまでに彼が自身の術で除外したモンスター全てを場に戻してしまう効果を持ちます」
女忍者ヤエ 守200
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ