56.知りたく無い事もある。でも、知ってしまったらどうすればいいの?
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<天空城>
「では、いきますよ」
「お手柔らかに…」
プサンが瞳を閉じて瞑想状態に入っていく。
それと同時に俺の頭の中にゴールドオーブに関わるビジョンが鮮明に浮かび上がる。
ゴールドオーブは天空城の床に出来た穴から落ち、見覚えのある古ぼけた城へ落下する。
懐かしのレヌール城だ!
そして月日がたち、二人の男女の子供がゴールドオーブを拾い持ち帰る。
「って、これ俺じゃん!やっべー、フレアさんにあげちゃった!」
「リュカ!ビジョンの方に集中して下さい!まだ続きがあります」
いかん!集中!
ゴールドオーブを持った俺は、サンタローズの教会の前でフレアさんと旅の男と話をしている。
「そう言えば、あの男が『誰にもあげるな』って言ってたっけ!何かアイツの言う通りにしておけばって思うのがムカつく!」
「リュカ!集中を!」
集中、集中!!
ゴールドオーブをフレアさんに渡している俺が見える。
フレアさんはゴールドオーブを大事に保管してくれてた様だ。
するとサンタローズにラインハット兵が攻め込んできた!
無抵抗な人々が兵士達によって殺されている!
神父様もフレアさんの目の前で殺された!
そして…フレアさんが大勢の兵士達に犯されている…
代わる代わる何人もが何度も何度も…
ぐっ………これ以上…見たくない…
「リュカ…目を逸らさないで下さい。ゴールドオーブの行方に集中して下さい」
……………
性欲を満足させた一人の兵士がゴールドオーブに気付き、自分の懐へ入れ王都へ帰って行った…
ラインハットへ帰った兵士は、仲間の兵士達にゴールドオーブを見せびらかしている。
そこへ太后が現れ…いや、偽太后が現れてゴールドオーブを没収して行きやがった…
「ここまでしか追跡出来ませんでした…」
「じゃぁ…ラインハットにあるのですね!行ってきます!」
俺は直ぐさまルーラを唱えた。
<ラインハット城>
「ヘンリー!」
「お!?どうしたリュカ…血相変えて」
「偽太后が接収した財宝類は何処にある!?」
「分かる限り持ち主に返したが…分からないのは城の保管庫にしまってある」
「今すぐ見せてくれ!その中に大切な物があるんだ!」
俺は殆ど脅しに近い状態でヘンリーに詰め寄った!
「わ、分かった、分かったから…」
保管庫には無造作に財宝類が山積みになっていた。
まぁ…一つ一つ梱包されていたら探しにくいのだが…どれもこれも、キンキラ光っていて探しにくい。
あの時オーブを手放さなければと思うと、何か焦るね。
「なぁ…リュカ…何を探しているのか教えてくれないか?」
うるせぇーな…今忙しいのに…
「ゴールドオーブ。金色の宝玉だ!」
「これか?」
ヘンリーは別の所から、ゴールドオーブを取り出し
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