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提督はBarにいる。
お通し談義・その2
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がら焼いていく。豚バラから脂が出るから、油は引かなくても大丈夫だぞ。むしろバラ肉から脂が出すぎるのでこまめにキッチンペーパー等で拭き取るようにしておこう。

 肉に火が通ったら、めんつゆ、コーラ、酢を加えて全体を大きく混ぜながら、タレを絡ませる。水気が飛んでタレが絡んだら完成。……あ、コーラはわざわざ新しいのを買ってこなくてもいいからな?飲み残しがあればそれでOKだ。

「ほれ、初雪」

「ん?なぁに……これ」

「『ししとうの肉巻き』。ツマミも食べねぇで飲んでると胃が荒れたりするからな、これでもつまみながら飲め」

「わかった……ありがとう」

 初雪はししとうのヘタの所をヒョイと摘まむと、そのまま口に放り込んだ。

「あ、辛いの混じってるかも知れねぇから気を付けてーー……遅かったか」

 俺が注意しようとしたら時すでに遅し。初雪は涙を浮かべてジンロを煽っていた。ある意味美味しいが、初雪からしたらとばっちりだろうな。そんな初雪の様子を隣で羨ましそうに眺めていたのは衣笠だ。

「いいなぁ初雪ちゃん。提督、私にも野菜の肉巻きね」

「あいよ。巻く野菜は何でもいいのか?」

「う〜ん、定番の奴だと面白くないから、あんまり肉巻きにしないような野菜がいいな。提督、出来る?」

「ふふふ、提督さんにオマカセ!ってトコだな」

「ちょ、私の真似しないでよ〜!」

 さてさて、からかうのはこれ位にして作るとしますかね。

《トマトの肉巻き照り焼き》※分量2人前

・トマト:2個

・牛モモ肉(薄切り):8枚(150g位)

・薄力粉:適量

・酒:大さじ1

・醤油:大さじ1

・砂糖:小さじ1

・サラダ油:小さじ1

 ミニトマトに豚バラ巻いたのはよく焼き鳥屋とか居酒屋のメニューにあるが、今回のは普通のトマトだ。食い応えあるぜ?トマトは4等分のくし切りにして、1切れにつき1枚牛肉を巻く。茶漉し等を使って薄力粉をふるいながら牛肉を巻いたトマトに全体的にまぶす。

 フライパンにサラダ油を引いて中火で熱し、肉の巻き終わりを下にして並べる。向きを変えつつ4〜5分かけて焼いていく。その間に酒、醤油、砂糖を混ぜ合わせてタレを作っておく。

 肉がある程度焼けたらタレを入れ、汁気がほとんど無くなるまで絡めれば出来上がりだ。


「さぁ出来たぞ。『トマトの肉巻き照り焼き』だ」

「でかっ!ミニトマトじゃなくて普通のトマトなんだ……」

 かぶりつけば、牛肉の肉汁と一緒にトマトの旨味を含んだ汁が一気に溢れ出す。そこに絡まる甘辛のタレ。これが美味いんだ。




「でもさぁ、よくこんなに思い付くよね提督もさ」

 トマトの肉巻きを平らげた衣笠が、ビールのジョッ
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