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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十八話 これが両雄の初対決になるでしょうか。(その2)
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で惨事が起き、収拾がつかなくなった。
ワーレンはサラマンドル艦橋で唸った。これこそが敵の狙いだったのか!彼は本隊を前進させて味方の救援に当たろうとした。
「しまった!」
不意にワーレンは総身に冷水を浴びた心地になった。いつの間にか敵は周囲にはおらず、そして前方には今度こそ自分に向けてアーレ・ハイネセンの主砲のリングがその炎の光を放ち始めていた。
「今よ!要塞主砲、敵に向けて、発射!!」
ウィトゲンシュティン中将が叫んだ。
無慈悲な光が要塞表面に現れた時、ワーレンはすべてを悟った。それもこれもどれも、自分の艦隊を要塞に引き付けるための策略だったのだと。その考えは第十三艦隊の実情に比して些か過大解釈だと言わざるを得なかったが、結果として今目の前に展開している主砲はワーレン艦隊を光の奔流に飲み込もうと大口を開けていた。
「全艦隊、回避運動!!回避しろォ!!」
ワーレンが叫んだ。彼の旗艦はかろうじて奔流を離脱したが、他の艦はそれに巻き込まれて被害を出した。数百隻が一瞬で蒸発し、数千隻が被害を受けた。ワーレン艦隊は約3000隻の被害を出し、アイゼナッハ艦隊と同じく戦線を維持できなくなったため、やむなく後退を余儀なくされたのである。
* * * * *
アイゼナッハ艦隊に続いて、ワーレン艦隊も第十三艦隊の予期せぬ奮戦によって、次々とその屍をさらしていく。
かろうじてビッテンフェルト艦隊が第十六艦隊を突き崩しているのみで、後は全戦線にわたって状況が刻一刻と悪くなっていく。ミッターマイヤー艦隊、ロイエンタール艦隊が率先して何とか全軍崩壊を阻止している状況だ。ロイエンタール艦隊はヤン艦隊と互角の戦いを続けているが決定打を与えるには至っていない。ミッターマイヤー艦隊は損害を出したワーレン艦隊に代わって第十三艦隊を相手取っている。
「くそっ、くそっ、くそっ!!!」
後方でティアナが地団駄踏んで歯噛みしていた。
「フィオ、私も出るわよ!あんな惨状を目の当たりにして、このまま『待機していろ。』なんて命令、できるわけがないじゃない!!」
『駄目よ!!』
スクリーン越しにフィオーナが叫んだ。冗談ではなかった。ただでさえ敵の正面には艦隊が押し合いへし合いひしめき合っている。当初は整然としていたが、ビッテンフェルト艦隊等の参戦があって団子のような状態になってしまっているのだ。そこにティアナ艦隊が参戦すればどうなるか。
『ティアナ、この回廊は大軍が展開するには狭すぎるわ!ただでさえ今5個艦隊が前面展開しているのよ!そこにあなたの艦隊が入り込んだとしても、身動きが取れない!それがわからないあなたじゃないでしょう!!』
「でも!!!」
ズシン!!という震動が聞こえてくるようだった。実際には無音の宇宙空間、音などはしないのであるが、
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