176部分:第十五話 黄忠、思わぬ仕事をするのことその十三
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帰りますよお」
「帰るって?」
「ですから揚州に」
そこにだというのである。
「帰りましょう」
「姉様達が仰ってるの?」
「はい、そうなんですう」
「私達も心配で」
「心配なんかいらないのに」
こまっしゃくれた態度で返す孫尚香だった。
「別に」
「いえ、そういう訳にはいきませんから」
「一緒に帰りましょう」
二人は優しかった。
「孫策様も孫権様も心配されてますよ」
「他の方々も」
「皆が心配してるの」
それを聞くとだった。孫尚香も悲しい顔になった。そうしてだった。
「わかったわ」
「では揚州に帰るのだな」
「ええ、建業にね」
こう趙雲にも答えたのだった。
「今からね」
「家出はこれで終わりなのだ」
張飛が笑って言う。
「では行くのだ」
「何かすぐに帰ることになったわね」
「はい、それじゃあ」
陸遜が応えてだった。こうして一行は今度は揚州に入るのだった。そこでも新たな出会いと騒動があるのだった。
第十五話 完
2010・5・21
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