最終章 ハッピーエンドを君に
第52話 手伝ってやろうか?ただし真っ二つだぞ
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クスが、厳しい目でこちらをみてきた。
「はやて、なぜこんなことをするんだ!?」
「ふん、殺してるんだ。殺されもするさ。だろう、アザゼル?」
「……殺しすぎる、お前らは」
おや、陰謀じじいのアザゼルなら同意してくれるんだと思ったんだが。それに、ボクがこうなる切っ掛けを作ったのはお前だろうに。
顔面を蒼白にしたアザゼルをせせら笑うと、何も知らないオーディエンスに、語ってやった。はぐれ悪魔の襲撃から、ジュエルシード、ボクといういびつな存在まで、いろいろと。
「騙して悪いが、使命なんでね。死んでもらおう」
悲しそうな顔をするなよ、サーゼクス。これでも、君には感謝しているんだよ。
でも、ボクの使命は変わらない。
「さあ、ブタのような悲鳴をあげてくれ!」
◆
オーディン様に救助された私たちは、観客席に向かった。そこでは、八神家と三大勢力陣営が激しく戦っていた。すぐに、私たちも参戦する。
八神先輩、なんで、なんで裏切ったの?
訓練してもらって、いっぱい一緒の時間を過ごしたのに。
「スターライト・ブレイカー!!」
「させん!」
私の全力の掌底を軽々とガードしてくる男の人、ザフィーラさん。私の師匠。
「やるな、塔城小猫!」
「軽々とガードしてそのセリフはないですよ、ザフィーラ師匠」
「ははは、まだやられるわけにはいかん――これでも八神家の自宅警備員なのでな。主も世界一の自宅警備員だと褒めてくださった」
く、ここは笑うところなのだろうか。そんなことを思ったせいか、一瞬の隙をついてザフィーラさんが殴りかかってきた。とっさにガードするけれど、軽い私は吹き飛ばされてしまう。
卑怯ですよ、師匠。周囲の戦闘を見渡すと、こちら側が圧倒的に不利だった。
ユウト先輩はシグナムさんに押し負けているし、リアス先輩と朱乃先輩はリインフォースさんに圧倒されている。
でも一番すごいのは、八神先輩だ。アザゼル、ミカエル、サーゼクス様たちをまとめて相手にしている。
他の出席者は、いつの間にか現れた禍の団に襲われ、数の上でも不利になっている。
回復役のアーシアがいないのも痛い。おしなべて戦況は悪い。
誰か、たすけて……。私の祈りが通じたのだろうか。
「WRYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!」
突然、奇声を上げて乱入する影があった。この気配、ギャーくんだ!
ギャスパー・ウラディ。グレモリー眷属の司祭だけれど、時を止める強力な神器を扱いこなすため、特訓中。
秘密の特訓を受けるため、修行の旅に出ていたはず。そっか、助けにきてくれたんだ!
「ありが――ぎゃ、ギャーくん???
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