旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
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上がって」
腕を下げて立ち上がる。
「そして、その人物の一番強く見える姿を真似るの。軽くじゃダメ。強くよ?」
なんてこった。
周囲に人がいるのに、この歳になってドラゴン波のポーズを取らないといけないのか!?
「ほら、早くしなさい」
リアス先輩が急かす。
マジか! マジでやらないといけないのか!
なら見てろ! 兵藤一誠、一世一代の・・・。
「ドラゴン波!」
開いた両手を上下に合わせて前へ突き出す格好のまま、声を張り上げる。
「さあ、目を開けて。この魔力漂う空間でなら神器もこれで容易に発現するはず」
先輩に言われ、目を開けると・・。
-カッ!-
俺の左手が光りだす・・・ッてはあぁぁぁぁ!?
何これ! 何これ!? 俺、ドラゴン波出せるの!?
光はしだいに形を形成していき、左腕を覆っていく。
そして、光が止んだ時には、赤色の籠手らしきものが装着されていた。手の甲には丸い宝石・・と言うより宝玉がはめ込まれていた。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!」
叫ぶ俺。
当たり前だ! ドラゴン波撃ったと思ったら、変身ヒーローみたいなアイテムが腕に装着されていた。
「それが神器。あなたのものよ。一度ちゃんと発現ができれば、あとはあなたの意思でどこにいても発動可能になるわ」
・・・ッ。この赤い籠手が神器。
「あなたはその神器を危険視されて、堕天使に殺されたの」
夕麻ちゃんも、神器も本当のこと。
「じゃあ、俺が殺されたことが本当なら、生きているのはおかしくないですか?」
「これよ」
リアス先輩が一枚のチラシを出した。
「瀕死の中、あなたは私を呼んだのよ。この紙から私を召喚してね」
・・・そうだ。あの時、俺はリアス先輩の紅い髪を思い浮かべたんだ。
「イッセー。あなたは私、上級悪魔であるグレモリー公爵家の娘、リアス・グレモリーの眷属として生まれ変わったの。私の下僕の悪魔としてね」
-バッ!-
その瞬間、俺と深以外の人間の背中から翼が生える。
堕天使とやらの黒い翼とは違う、コウモリのような翼だ。
-バッ-
俺の背中からも何かの感触が生まれる。背中越しに見てみれば、俺の背中からも黒い翼が生えていた。
・・マジか。
俺、悪魔? 人間やめちゃったの?
「改めて紹介するわね。祐斗」
「僕は木場祐斗。兵藤君と深君と同じ二年生ってことは分かるよね。僕も悪魔です。よろしく」
「・・・・・・一年生。・・・・・・搭城小猫です。よろしくお願いします。・・・・・・悪魔です」
「三年生、姫島朱乃ですわ。一応、研究部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」
木場、小猫ちゃんに姫島先輩が自己紹介
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