旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
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は難易度の高いお話ですよ。え? オカルト研究部ってこういうこと?」
「オカルト研究部は仮の姿。私の趣味。本当は私たち悪魔の集まりなの」
・・・いえいえ、オカルト研究部の会話でしょ。
「天野夕麻」
! その一言を聞いて、俺は目を見開いた。
「忘れてはいないでしょう。デートまでしていたんですもの」
「・・・どこでその名前を聞いたのかは知りませんけど、そのことをオカルト云々で話されるのは、困るって言うか、正直不愉快なんで、すみませんけど・・」
いつの間にか、俺の声には怒気が含まれていた。
その話をした所で誰も信じちゃくれなかった。誰も覚えていなかった。
俺はソファーから立ち上がり、出ようとするが、リアス先輩が一枚の写真をテーブルに置いた。
写真に写っていた者を見て、俺は言葉を失った。
「この子よね? 天野夕麻ちゃんって」
「そ、そうです。でも、どうやってこれを・・・」
写真に写っていたのは探しても見つからない彼女の姿だった。
「この子は、いえ、これは堕天使。昨夜あなたを襲った存在と同質の者よ」
「で、でも! 松田や元浜も彼女のことを覚えていなかったし」
「力を使ったのよ。その堕天使は目的を果たしたので、あなたと周囲から自分の記憶と記録を消したの」
「目的?」
「あなたを殺すため」
!? な、なんだよそりゃ!!
「あなたのその身に物騒な物をついているかどうかを確認するため・・・それが確認されたから殺された。光の槍に貫かれてね」
『恨むなら、その身にを神器を宿した神を恨んでちょうだい』
あの時、夕麻ちゃんはそう言った。
・・・俺の中に神器て言うのがある?
「神器は、特定の人間の身に宿る規格外の力。歴史上に残る人物の多くがその神器の所有者だと言われているんだ」
「現在でも体に神器を宿す人々はいるのよ。世界的に活躍する方々がいらっしゃるでしょう? あの方々の多くも、体に神器を宿しているのですよ」
木場に続いて姫島先輩も説明してくれた。
「大半は人間社会でしか機能しないものばかり。ところが、中には私たち悪魔や堕天使の存在を脅かす程の力を持った神器があるの。イッセー、左手を上にかざしてちょうだい」
え? 手を上にかざす? なぜに?
「いいから、早く」
「こ、こうですか?」
「目を閉じて、あなたの中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみてちょうだい」
「い、一番強い存在・・・・。ドラグ・ソボールの空孫悟かな・・・」
「では、それを想像して、その人物が一番強く見える姿を思い浮かべるのよ」
・・・俺は心の中でドラゴン波を撃つ姿を思い浮かべた。
「ゆっくりと腕を下げて、その場で立ち
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