旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
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移動し一緒に座った・・・って何!?
そのまま小猫ちゃんは羊羹を再度食べ始め、棟夜は本を読み始めた。
・・・何だあの二人!
-シャーッ-
部屋の奥から、水が流れる音が聞こえる。
シャワー? 部室に?
見れば、室内の奥にはシャワーカーテン。カーテンに陰影が映っている。
女性の肢体。女の人がシャワーを浴びてる。
「部長、お召し物です」
「ありがとう朱乃」
リアス先輩!? やはりか! あの素晴らしいボディーラインは間違いない。
「・・・いやらしい顔」
小猫ちゃんがボソリと呟く。
そうか、いやらしい顔していましたか。ゴメンよ。
「仕方ねぇよ小猫。一誠は元からいやらしい顔つきなんだからな」
「うるせぇな棟夜!」
「あらあら。あなたが新しい部員さんですわね?」
声の方向に顔を向けると、黒髪のポニーテールの女の人が近づいてきた・・ッてマジか!!
「初めまして。私、副部長の姫島朱乃と申します。どうぞ以後お見知りおきを」
「兵藤一誠です。こちらこそ初めまして」
絶滅危惧種の黒髪ポニーテール! 大和撫子を体現した究極の癒し系にして、リアス先輩と並び、この学園の二大お姉様の一人、姫島朱乃先輩!!
な、何て素敵な部活なのだ!!
「お待たせ」
カーテンが開き、制服に身を包んだリアス先輩が出てきた。
濡れている紅い髪が何とも艶っぽい。
「ゴメンなさい。アナタの家にお泊りしたままだったから」
「い、いえ。おきにぜず」
「さあ、これで全員揃ったわね。私たちオカルト研究部はあなたを歓迎するわ」
「え、ああ、はい」
「悪魔としてね」
・・・っ。どうやら何かが起こりそうです。父さん母さん。
「単刀直入に言うわ。私たちは悪魔なの」
そ、それはとても単刀直入ですね。
「信じられないって顔ね。まあ、仕方ないわ。でも、昨日の黒い翼の男を見たでしょう?」
・・・確かに、あれが夢じゃないなら、俺はそれを見ている。
「あれは堕天使。神に仕えし天使でありながら、邪な感情を持っていたため、冥界に堕ちてしまった者たちよ。私たち悪魔の敵でもあるわ」
堕天使ときましたか。
ファンタジーここに極まるね。
「私たち悪魔は太古の昔から。冥界、人間界で言うところの地獄の覇権を巡ってね。地獄は悪魔と堕天使の領土二分化しているの。悪魔は人間と契約をして代価を貰い、力を蓄える。堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとする。堕天使以外にも、神の命を受けて悪魔と堕天使を倒しに来る天使もいるわ。つまり三すくみの状態なわけ。それを大昔から繰り広げているのよ。ここまでは理解できたかしら?」
「いやいや、先輩。いくら何でも普通の男子高校生に
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