旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
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勘弁だな。これには木場も苦笑いを浮かべていた。
「クッソ、分けわかんないこと言いやがって」
一誠は文句を言いながら俺らの後をついてきた。
一誠side
リアス先輩が使いに出した、木場と棟夜の後を俺はついていってるんだけど。
「じゃあね、木場君、神咲君」
・・・この二人何かと廊下や教室のドアから女子に声をかけられてる光景がうぜぇ。木場と棟夜は手を振ったりしてるけど・・・やっぱり超うぜぇ。
「おい、まだ着かないのかよ?」
「ハハ。もう少しだよ」
「そう急かすなよ」
そう言い向かった先は、校舎の裏手だった。
木々に囲まれた場所には旧校舎と呼ばれる、現在使用されていない建物があった。
昔、この学園で使われていた校舎なわけだが、人気がなく、学園七不思議があるぐらいの不気味な佇まいだった。
・・まあ、外見は木造で古いけど、ガラス一枚も割れていないし、壊れた部分も一目じゃ分かり辛い。
「ここに部長がいるんだよ」
部長? 先輩のことか?
先輩って、何かの部活に属していたのか? じゃあ木場はそこの部員? 棟夜は木場と会話してるけど・・。
「棟夜、何か知ってるか?」
「・・・百聞は一見にしかずってやつさ」
自分で見ろってことですか。まあ、着いていけば分かるだろう。二階建ての木造校舎を進み、階段を上がる。更に二階の奥まで歩を進めた。
廊下も綺麗で、使われていない教室も散り一つ落ちていない。
掃除はマメにしているってことか。
そうこうしているうちに目的の場所とやらに着いたようだ。木場と棟夜の足が、ある教室の前で止まる。
戸にかけられたプレートには、『オカルト研究部』と書かれてた。
何とも名前だけで首を傾げたくなるな。
「部長、連れてきました」
「ええ、入ってちょうだい」
木場が中に確認をとると、先輩の声が聞こえてくる。
戸を開け、棟夜の後に続いて入ると、中の様子に驚いた。
室内、至るところに謎の文字が書き込まれていた。床、壁、天井に至る所まで見たことの無い面妖な文字が記載されていた。
そして、一番特徴的なのは中央に描かれている強大な魔方陣らしきものだ。
後は、デスクが何台か置かれていて、ソファーも幾つかあって内一つに小柄な女の子が座っていた。
って、あの子は一年生の塔城小猫ちゃんだ!
ロリ顔、小柄な体、一見では小学生にしか見えない我が高校の一年生のマスコット的な存在!
何時も眠たそうな表情で黙々と羊羹を食べている。
こっちに気づき、視線が合う。
「こちらは、兵藤一誠君」
「あ、どうも」
ペコリと頭を下げてきたので、俺を頭を下げた。それを確認すると、羊羹の皿をテーブルに置き、こっちに近づいてきて、棟夜の手を取ってソファーに
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