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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第七話
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たな?」
 
流石に女子に負けるのはあれなので、そう言いつつ踏ん張る俺。しかし、次の天龍の発言で、今の俺の握力がそんなもんじゃないって事が分かった。
 
「へぇ、んじゃ今は百二十って所か?俺が百三十位だし。いい勝負にもなるか。」
 
「へ、」
 
と、思わず力が抜けた。嘘だろ?百三じ「って痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
 
俺の力が抜けた所で、天龍は残しておいた力を出してきた様だ。ものごっついてぇ。つーか手に百なんキロの力が掛かってるんだよな……。普通ならヤバい事になってるな。
 
現に、めちゃくちゃ痛い。
 
「ギブギブギブギブムリムリムリ!」
 
「いやー、なかなか強かったぜ?」
 
そう言って、手を離してくれた。手を振って、痛みを和らげようとする俺。
 
「これが訓練の賜物なんだけどなぁ………。艦娘……でいいのかな……になったばかり奴にいい勝負たぁ情けねぇな。」
 
天龍はかなりテキトーにそう呟いた。そして、机の下で隠れて手を振る。あ、そっちもなかなか痛かったんすか。少し一安心。
 
「ま、これから毎日訓練して、お互いに強くなってこうか!」
 
そう言って、ニカッと笑う天龍。やべ、イケメンだ。女を惚れさす女だコイツ。
 
そんなしょーもない事を考えていたら、
 
「そいじゃ、第二船隊の奴ら!今から小会議室に集合!今日の予定を話す。」
 
と、木曾が言った。小会議室っつーと………ここの二つ隣にそんな部屋があったな。
 
「うーい。」「はーい。」「了解。」「クマー。」
 
様々な返事が帰ってきた。何か一個変なのあったけど気にしないでおこう。
 
「んじゃ、移動するか。」
 
と、立ち上がる木曾と天龍。俺もそれに次いで立ち上がって、部屋から出た。

 ―――――――――――――――――
 
そして今、小会議室にて。
 
「ういじゃ、まず自己紹介を簡単にしていってくれ。」
 
小会議室でも前に立たされた俺は、その前に居る同い年位の艦娘達と対面していた。
 
ここから十なん人の自己紹介があったんだが…………。文字にすると長いから割愛させて貰う。
 
「そいじゃ、第二船隊仲間として仲良くやっていこう。そいじゃ木曾、どっか座れ。」
 
「うーい。」
 
俺は再び後ろの方に移動し、座った。今回隣に居るは、俺と同じ型の、北上という奴らしい。こちらを見て悪そーな笑顔を向けてくる……殴りてぇ。
 
「そんで、今日のことだが、午後二時から練習スペース使えるから、そこでは実践訓練。それまでは各々訓練するなり自由だ。いつもどうり、最低でも二時間はすること、以上。」
 
木曾はそう言うと、前にある立ち机から移動した。来たのは俺の方。後の艦娘は皆どこかに行った。
 
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