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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第七話
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いてる所に座ってくれ。」
 
俺は言われるがまま、部屋の後ろの方に移動する。さて空いてる席は……。
 
「(おーい、こっちこいよ!)」
 
みたいな感じで見てくる奴が二人。木曾ともう一人の眼帯の人だった。俺はその二人の後ろに座る。
 
「さてそれでは今週の活動だが、少し全体的に資源が少くなっている。ただ、遠征しようにも近くの製作所がストックが無いとのこと。一週間後になら来ても大丈夫らしいので、この一週間は基本訓練、指示があった時には演習ということだ、以上。何か質問は。」
 
俺がこの話を聞いていて思ったことは、提督って本当にここのリーダーだったんだったことだ。いや、凄くどうでもいいけどさ。
 
「はーい。」
 
と、一人手を挙げた人が。
 
「提督ー、夜戦はー?」
 
うん、こっから姿見えないけど、コイツバカだな。確信した。
 
「お前な……出撃しないのに夜戦何か有るわけねーだろ。演習の時もなしだ。」
 
他に質問は、と提督は言ったが、他に手は上がらなかった。
 
「それでは解散。各々で行動すること。」
 
そう言って、提督と大淀さんは部屋から出ていった。
 
「さて。」
 
と、さっき木曾を睨んでた人が前に立った。凛としたその立ち姿は圧倒的な自信に裏付けされた物なのだろう。そして、他の艦娘はその人が前に立ったら、さっきと同じようにそちらを見た。
 
「それでは、木曾二号の着任祝いの場を設置する。場所は遊技場。時間は二〇〇〇より。以上。」
 
はい?
 
呆気に取られる俺を他所に、艦娘達は立ち上がって各々で集まり始めた。
 
「いやー、なかなか堂々としてたじゃねーか。」
 
と、話しかけてきたのは木曾だった。いや、俺からすれば木曾の度胸の方が圧倒的に凄いと思う。恐らく年上もそれなりに居るなかで、よくもまぁあんな台詞を言えたもんだ。
 
「おう、これから宜しくな。」
 
と言ってきたのは、もう一人の眼帯の人だった。
 
「俺は軽巡 天龍だ。」
 
 自己紹介をする天龍。いや、名前、格好良すぎやしませんか?天の竜って。……このとき既に俺の頭の中から着任祝いとやらを忘れていた。
 
そんなことを考えていたら、天龍が手を出してきた。
 
「おう、宜しく。」
 
俺はその手を握った。すると、途端に天龍が手に力を入れた。
 
「お!?」
 
なかなか握力強い。俺も負けじと握り返す。バスケ部で鍛えて良かった。お互いの膠着状態は暫く続いた。コイツ……持続力もなかなか有るわけか……。つーか女子にしては強すぎないか?
 
「へぇ、なかなかやるじゃん。握力なんぼくらいよ?」
 
天龍は余裕そうに聞いてきた。
 
「たしか……前に測ったときは六十キロ位だっ
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