暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic37これからのナカジマ家〜Restart〜
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どこかもじもじしてるノーヴェ。ばつの悪そうにあたしやギン姉を見ないノーヴェに、ウェンディが「ほらほら、ノーヴェも挨拶っスよ」そう言って頬をツンツン突いた。
「うっせぇな、判ってんよ!」
「ノーヴェ。さっきまで挨拶の練習してたし大丈夫」
「それを言うなってディエチ! すぅ〜はぁ〜・・・。ノーヴェ、です。お、お父さん。ギンガ・・・スバル」
「おう。よろしくな」
「よろしくね、ノーヴェ」
「よろしく〜」
ノーヴェとも握手を交わした。お母さんも「よしよし」って満足そうに頷いて、お父さんはそんなお母さんの隣に立って肩を抱いて、「大所帯になっちまったな〜」なんて言いながらも笑顔だ。
「母さん。家族が増えることは歓迎だけど、その・・・誰が姉で妹になるんでしょう・・・?」
「それについてはウーノ一尉たちから伺ってる。生まれた年月日から決めたの。では発表します! 長女ギンガ! 三女ディエチ!」
おおう、あたしが次女じゃないんだ。あたしはディエチを見て「ディエチ姉・・・?」小首を傾げながら呼んでみると、「う〜ん。呼び捨てでお願い」照れ臭そうにはにかんだ。
「四女がスバルね。五女がノーヴェ、六女がウェンディ。呼び方はみんなで決めて頂戴」
「「「ん・・・?」」」
あたしとギン姉とお父さんが同時に唸る。長女・三女・四女・五女・六女。じゃあ次女は誰なんだろう。お父さんが「クイント。お前、間違ってるぞ。ディエチが次女じゃねぇのか」ってお母さんに訊ねた。
「え? あー、今この場に居ないから飛ばしたのよ、ゲンヤさん」
「なに?」
「この場に・・・」
「居ない・・・?」
セッテは第零技術部、オットーとディードは教会。これで洗脳されてたサイボーグは全員揃ってるから、余りなんて居ない。それじゃあ一体誰が次女に・・・って話になってくる。ノーヴェ達を見ると、ウェンディが「ママリンからギンガ姉たちには秘密って言われてるっスから」って話してくれた。
「実は、ゲンヤさん達の面会日時に合わせてここに来てもらえるように伝えてもらってあるの。もうそろそろ来てくれると思うけど・・・」
お母さんがそう言ったその時、ビーっとドアから電子音が鳴って、一拍置いてプシュッと音を立てて開いた。そこに立ってる人を見て「っ!?」あたしは目が飛び出しそうになった。
「遅くなってしまった。すまない」
右目に眼帯を付けた、小柄な体に銀色の長髪の女の子。紛れも無い「チンク二尉!?」だった。驚くあたしとギン姉を余所にお父さんが「おう。チンク嬢ちゃん、久しぶりだな」って気軽に挨拶して、チンク二尉も「お久しぶりです、ナカジマ三佐」って返すし。
「ちょっ、母さん!? 次女ってまさか、チンク二尉のことなんですか!
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