暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic37これからのナカジマ家〜Restart〜
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封印される。
「しっかし、ようやく面会が出来るようになったな」
「仕方ないですよ、父さん。状況が状況ですし。2週間ほどでこうして面会できるのも早いくらいですよ」
「はっはっは。だな」
海上隔離施設には今、お母さんやノーヴェ達、アルピーノ准尉やルーテシアとリヴィア姉妹が収監されてる。この2週間はずっと、プライソン一派から本当に解放されたかどうかの確認、身体の調整、洗脳されてた間の記憶があるかどうか、そこから“スキュラ”を殺害した組織の手掛かりを・・・とかの事情聴取。それらが終わったことで昨晩、ようやく隔離施設に移された。その知らせを受けたあたし達はすぐに面会の予約をした。
「よーし。着いたぞ」
駐車場に車を停めて、あたし達は隔離施設のエントランスへ。受付で手続きを済ませて、どの面会室か、面会室へ入る手順などを聴いてから面会室エリアへと向かう。脱獄封じのためかとても分厚いスライドドアをいくつも通り過ぎて、ようやく「第3面会室・・・」ってプレートに刻まれたスライドドアの前に到着。
「・・・」
「お父さん、どうしたの?」
「緊張してる・・・?」
ドア横のプレートの下にあるタッチパネル。そこに触れば、受付で設定してもらった指紋認証によって、ドアのロックが解錠されるって説明された。お父さんの右手の平はパネルから数cm離れたまま止まってる。
「へへ。馬鹿言うなよ。俺とクイントは夫婦だぜ? ただ、終結後に通信で一度話しただけで、こうやって直接逢うのは・・・ルシルの坊主が家に泊まったあの日以来だ。正直なにを言おうか、昨晩グルグル考えてた」
力なく笑うお父さんだったけど、「まっ、なるようになるさ!」すぐにいつも通りの笑顔になってパネルに手を付けた。電子音が何度か鳴った後、ドアが両側にスライドして開いた。面会室は結構広くて、コの字のロングソファにあたし達の大切な人が座ってた。
「お母さん・・・!」「母さん・・・!」
「ギンガ、スバル・・・。ゲンヤさん」
「・・・っ! クイント・・・!」
お父さんが駆け出してお母さんを抱きしめた。お母さんはちょっと驚いた顔をしたけど、お父さんの背中に両腕を回して「ただいま」って挨拶した。お父さんも「ああ。おかえり」そう返して、お母さんを抱きしめる力を強めた。あたしとギン姉はその様子にまた涙が出ちゃう。
「ゲンヤさん、ギンガ、スバル。改めてただいま。クイント・ナカジマ、ただいま愛する家族の元へただいまよ♪」
「「おかえりなさい!」」
それからあたしとギン姉はお母さんとお父さんにハグし合って、8年間の空白を埋めるようにしばらくそのままで居た。その後は体を寄せ合うようにソファに座って、あたしとギン姉でこの8年の思い出を話した。出来るだけ悲しい
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