第44話 脱走
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か柔道とかやってたりしたことない?」
「……それ、ウチが暴力女と遠まわしに言われてるような気ぃすんねんけど」
「気のせいです」
ジト目とモップが怖いのでこの話題はすぐに打ち切った。
2階へ上がると、さっきと同じ要領で部屋を調べていく。しかし、人はおろか、ネズミ一匹も隠れていなかった。
「ねぇ大くん。三人ともどこに行ったんだろうね?」
「そうだな……って、おい。知らぬふりしてひっついてくるなよ」
さっきの余韻が残っているのだろうか、甘えた声で穂乃果はぴとりと腕に引っ付いてくる。
当然胸を当たるわけで柔らかい感触がなんとも言えない。
「だからなんでくっついてくるんだって」
「怖いんだもんしょうがないじゃない」
上目遣いにやられそうな俺は視線を逸らす。
だけど、逸らされたと思ったのかわざわざ俺の視界に入ろうとぐるぐる俺の周りを回りだすから、当然みんなから変な目で見られていることに気づく。
「穂乃果、何してるのよ」
「ん〜?大くんに飼われた犬になってるの!わんっ!」
そして視線は俺に集まる。
割ることをしてたつもりは無いが、犯罪臭漂う穂乃果の発言に一同は冷めきっていた。
……本当に何やってるんだろうか?
「この部屋がことりの?」
とある一室、ことりの部屋と割り振られた部屋の前に立って花陽に確認をとる。
「うん、中は特に変な様子じゃなかったけど……一応見た方がいいのかな?」
「ま、なんか見落としてるかもしんねぇかんな」
言い終わるのと同時に、不審者への脅しを兼ねてドアを思い切り蹴飛ばす。
バン!、という大きな音にビクリと反応した彼女らを放置して俺はずかずかとことりの部屋へ足を踏み入れる。
ぐるりと室内を一通り見渡して違和感がないか探る。
特に目立った箇所は無かったので改めて花陽に質問する。
「で、この机の上にその紙があったんだな?」
「うん……」
確かに花陽の言っていた通り荷物も、置いてそのままという感じで何か触られたという形跡はない。
ここまで来て何もないと、誘拐されたわけではなさそうだと本気で思えてきた。
念のため、ぐるりと部屋を確認する。
窓が少し空いていて、何故か机を引きずった跡が残っている。
「大地くん?」
「や、なんでもない。次、行こうか」
結局のところ。その後も真姫の部屋も海未の部屋も見てみたが、本当に花陽の言う通りもぬけの殻だった。流石にこんな展開なるとは思わなかった一同。ど
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