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転生とらぶる
ガンダムW
1701話
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 こういう風に人が面倒臭いと思えるような出来事とかは、MDがやると便利そうなんだけどな。
 けど、シャドウミラーではMDの使用を現在は考えられていない。
 ……科学者達がMDに嫌悪感を示している以上、ここでMDを採用しようものなら、ハワードは分からないが、プロフェッサーG、老師O、ドクトルSはシャドウミラーを出ていく可能性が高い。
 そんな危険を冒そうとは、とてもではないが思えないというのが正直なところだ。

「よし、じゃあピースミリオンに帰還するぞ」

 こうして俺達は、宇宙での最後の仕事――になるといいな――を終えると、ピースミリオンに戻る。
 ハワード達が作るHLVは既に最終調整に入っているのだから、恐らく近い内に俺達は地球に降下する事になるだろう。
 ……設計データを見せられてから半月も経っていないのに、ここまで出来るとは……正直なところ、あの科学者達は色々と凄いというのをこれ以上ない程に思い知らされた感じだ。
 トールギスの件から、それは分かっていた筈なんだけどな。
 まぁ、デスサイズヘルとアルトロンガンダムへの改修、ウイングゼロの建造といった風に3つを同時進行出来るだけの能力を持っていたと思えば、それも不思議ではないか。
 ああ、でもその時は連合軍から人を借りてやってたんだよな。
 だがそちらが完了した以上、既にシャドウミラーの本拠地と言ってもいいピースミリオンの中に連合軍の整備員はそんなに多くはない。
 ……多くはないって事は、当然ある程度いるって事なんだが、その辺りは元々シャドウミラーにいた者達が多い。
 ガンダムについて……それ以外の技術についても勉強している奴とか。

『あー……やっと終わったのか。ったく、面倒臭えったらありゃしねえ。何だってこんな真似をしたんだか』

 ピースミリオンに向かっている最中、デスサイズヘルのコックピットでデュオが不満も露わに呟く。
 まぁ、その気持ちは分からないでもない。
 宇宙は平和になったと思ったのに、まだ自分達の敗北を認められないような奴が暴れてるんだから。

『未熟な奴等だからな。大人しくしている事が出来ないんだろう』

 五飛が淡々とそう告げるが、その気持ちには同意する。
 大人しくというか、財団連合の兵士だという過去を捨てる事が出来ない……というのが、正確だろう。
 自分達が選ばれた存在だという、無意味なプライドを持っている者が多いんだろうし。
 まぁ、それはそれで構わないんだが、現在の自分達の状況とプライドがどうしても納得出来ない……結果として、八つ当たり気味な行動に出る者も多い訳だ。

「その辺りはどっちでもいいさ。戦力的にも財団連合の残党が少ないのは間違いないし、それで向こうから姿を現してくれるのなら、対処も難しい訳じゃない」
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