0041話『いい雨だね』
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なと思ってな」
「いいんだよ。僕が勝手にやってることなんだから」
「それでもだ。私の勝手だから気にしないでくれ」
「そう…」
それで少し場はしんみりする。
金剛も気を使ってくれているのか私の隣で黙り込んでいる。
そんな少し静かな空気に私はある事を金剛と時雨に言う。
「時雨、それに金剛も…少しいいか?」
「なんですか…?」
「なんだい…?」
「うん。大規模作戦で他に頭が回っていなかったんだけど、一昨日は君たち二人の進水日だろう…?」
「覚えてくれていたんデスカ!?」
「提督…嬉しいよ。忘れられていたと思っていたから」
それで二人は話してくれた。
一昨日は姉妹艦達とそれぞれ間宮に行って祝っていたと。
「私もみんなに祝ってやりたいけどそんなに進水日に詳しいわけじゃないんだ。
ただ二人の進水日は覚えていたっていうか…そんな感じだな」
「それでも覚えていてくれてるだけで嬉しいな」
「Yes! その通りデース」
それで金剛と時雨は嬉しそうに笑顔になってくれていた。
よかった。
二人の笑顔が見れて、
「だからって訳でもないけどプレゼントも用意してないから代わりにこれから三人で間宮にいかないか? なにか奢ってあげるよ」
「嬉しいデース」
「提督からの進水日のプレゼントか。嬉しいな…。あ……」
時雨はふと空を見上げた。
それに釣られて空を見上げてみると空は少しばかり晴れて来ていた。
「Oh! 日差しが差してきました!」
「雨は、いつか止むさ…でも今回はタイミングもあって嬉しいな」
「そうだな」
それで私達は傘を畳んで笑顔になりながらも間宮に向かっていったのだった。
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