第六話
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とか、詳しいプロフィールは僕が………。」
「いや、俺から伝える。」
それだけで、俺の考えてる事を察したのか、「そうか、ならそうしなさい。」と言った。
「それじゃ、行こうか。」
そう言って、提督は扉を開けて入って行った。俺もその後に続く。
中には三十から四十人位の人がいた。無論、全員女の人だった。
「敬礼!」
提督が部屋の前にある立ち机の前に立ったとき、恐らく一番年長であろう人がそう言うと、その場の全員が敬礼した。俺は、さっき一応練習したから、一応してみた。ちゃんとできてるから別として。
そして、みんなは座り始めた。みんなが座り切った所で、提督は口を開いた。
「えー、今日はまず始めに、新しくこの鎮守府に着任した者の紹介を始める。」
そう言って、提督は俺に目配せをした。そうして、提督はすこし横に移動する。俺はそこの空いたスペースに立って、再び敬礼した。
「球磨型軽巡洋艦 木曾 本日付で呉鎮守府に着任いたしました!至らない所があると思うが、精一杯頑張ろうと思う!」
少し、部屋全体がざわついた。それもそうだ。だって、球磨型軽巡洋艦の木曾は、すでに一人居るから。
「提督ー、一個しつもーん。」
真ん中位の所で、手が挙がった。緑の髪の毛をした、学校で着るブレザーに良く似た服を着た娘だ。
「確か同じ艦娘って同じ鎮守府に着任できないんじゃなかったっけ?」
成る程、そう言う訳か。そりゃざわつくわな。
「それに関して、この木曾から連絡がある。」
そう言って、再び目配せをしてくる提督。
さあ、言ってしまおうか。
「普通どうやら深海棲艦と戦う力を持てるのは、女性だけらしい。しかし……………。」
俺はここで息を吸って、堂々と言った。
「俺は男にして深海棲艦と戦う事ができる者だ。」
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