第六話
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に取ってみた。どうやら木曾が使っているの同じ物の様だ。
いや、なんでこんなことで女の子とペアルックになるんですか。 しかも眼帯。どう考えてもただの中二病だ。
「…………………取り敢えずトイレ行こう。」
そう言って、俺はタンスに眼帯を置いて、扉を開けようとした。しかし、ドアノブが、俺が触る前に動いた。
あ、これはヤバい。
「おっはよーー!!元気してるかーーー!!」
勢いよく開かれた扉、ここの扉は内開きなので、当然扉をモロに食らってしまう。どうやら本当に勢いが凄かったらしく、吹っ飛ばされる俺。そして、更なる悲劇が。
ゴンッ。
それは、俺の頭が机に直撃する音だった。このわずかな期間に二度目となる星を見ることになった俺。二度寝をしない主義と言ったが、俺の意識は闇の中に沈んで行った。
―――――――――――――――――
「ほんっとーにすまない!」
俺が目を覚ましたら、そこはどうやら医務室のような所だった。そして、そこにはあんなハイテンションで扉を開けた張本人である木曾と明石さん、更には提督まで来ていた。
「いや、まさかそんなに早く起きているとは知らずに………。」
「本当だよ。全く………。」
「ですね。」
そう言うのは明石さんと提督だ。確かに、今回のことに関して言えば俺は全く悪くないしな。新天地での目覚めの朝としては最悪だが。
「いや、まぁ次しなかったらいいよ。ケガしてる訳じゃ無いし。」
「動けるか?」
「おう。」
そう言うと木曾は、「良かったー…………。」と言った。まぁ、うん。あのテンションについては何も言わないでおこう。それにしても、木曾はあんなハイテンションで俺を起こそうとしてたのか。……末恐ろしい。
「そうそう、ついでに言っとくけどね。」
と、提督が切り出してきた。
「君はこれからこの呉鎮守府で軽巡洋艦 木曾として所属することになった。と言う訳で今日この後、君の着任を他の艦娘に知らせることになる。」
提督は更に続けた。
「そして、その場で君が男であることも伝える。」
そうか、やっぱり伝えるのか。
俺の率直な感想はそうだった。
しかし、ここで働くことになるだろうとは思ってた訳だし、別に驚く事でもない。
「分かった、なんか自己紹介でも考えとくよ。」
〜一時間後〜
朝九時。
どうやらここの決まりで、毎朝九時にその日の伝達事項を伝える場があるらしい。そして、それが行われるのが、赤レンガの建物の二階にある、この大会議室だ。
「それじゃ、俺と一緒に入って、自己紹介をすると良い。男である
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