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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第561話】
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界で情けをかけても良いことはない。
「……ッ! う、うそぉ……」
呆然とするシャルを他所に、セシリアと箒の二人は遥か彼方に、一方の美春。
彼女には勝負の世界云々というよりも目の前で怪我をしたシャルの事を放っておくことが出来なかった。
「だ、大丈夫!?」
「あ……」
自身の失態に僅かに涙目になってるシャルの前に、手を差し出す美春。
本能的にその手を握り、美春に起こしてもらうシャルに美春は――。
「まだレースの決着は着いてないよ! シャル、ここからは私と一騎討ちだ!」
「え? ――う、うん!!」
既にゴールした二人はタオルで汗を拭っていた、一方では遅れた二人の一騎討ち。
勿論足に怪我をしたシャルが圧倒的に不利だが、彼女は諦めず四着でゴールした。
怪我の具合は外面では擦り傷程度だが、打ち所が悪かったのかじわじわと痛みが走ってきた。
「シャル、大丈夫か?」
「え……?」
実況席から俺は駆け寄り、他の面々に目もくれずにシャルに近付いた。
膝に擦り傷が見える――大した事はなさそうに見えるのだが未だに立ち上がれない所を見ると何処か打った可能性もあった。
「立てなさそうだな。 よっ……!」
「ふぇ――わ、わあっ!?」
いきなりのお姫様抱っこに、シャルは驚きを隠せず、それを直に見ていたセシリアは複雑な表情を浮かべていた。
「や、ひ、ひると……! は、恥ずかしい……!!」
「んな事気にしてる場合か! ……っとそうだ。 箒、一位おめでとうな」
「えっ!? い、いや……あり、がとう」
素直なヒルトの言葉に、箒はビックリするも、何故か僅かにドキドキする鼓動を抑える様に胸に手を当てた。
「セシリア、もう少しだったが今回は残念だったな。 もう少し腕の振りを大きくしたら速くなるぞ」
「え? え、えぇ。 ありがとうございます、ヒルトさん」
複雑な気持ちなのは変わらないのだが、自分を気にかけてアドバイスしてくれたヒルトの気持ちに嬉しくなるセシリア。
「美春、よくやったな」
「ううん。 結局三位だし。 ……私は良いから、早く連れていってあげて」
「だな」
胸に顔を埋めているシャルは伏し目がちに俺を見ていた。
救護テントまで運ぶ俺を他所に、次の走者がスタート。
実況は黛先輩だがその隣の一夏に聞いていた。
「織斑くん、頑張ってる女の子達に何か一言を!」
「え? えーと、可愛くていいと思います」
「おぉっと!? 織斑くん、誰が一番可愛いのでしょうか!?」
「え?」
一夏の言葉に一部
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