第4章:日常と非日常
第105話「夏祭り」
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はの発言だな、今の...。」
「混んでるのを覚悟してた所にこれは驚くね...。」
忘れがちだが、アリサもすずかもお嬢様だ。
だから誘拐の対象になりやすかったりする。
...まぁ、貸し切りとか言い出さないだけマシだろう。
「海...という事は、水着なのね。」
「かつて貰った水着って、まだ残ってたっけ?」
「一応あるわ。...でも、今の水着と生地が違うわよ?」
椿と葵が水着に関して何か話している。
「水着...持ってたのか?」
「ええ。江戸の時に、“海で行動しやすい衣服”として、陰陽師が技術の粋を集めて作っていたわ。正直、その時は今でいう水着だとは思ってなかったけど。」
「江戸時代の陰陽師なにやってんの...。」
まさか、時代の先取りをするとはな...。
「デザインとか自体は今でも通用するから、優ちゃんが生地を今のに創り替えてしまえば、そのまま使えるよ。」
「...僕の創造魔法、ただの便利魔法になってないか?いや、実際便利だけどさ。」
まぁ、別に嫌って訳ではないので承る事にする。
「じゃあ、今度の機会に行こうね!」
「海に遊びに行く事なんてほとんどなかったから、楽しみではあるな。」
「あー、私もかなぁ...。」
「私も...。」
...僕と司と奏って、普段他の人が楽しんでる事、あまりやってないな。
それぞれ、色々と事情があったから仕方ないけどさ。
「...くぅ?」
「あ、久遠。今日は人が多いから山奥にいると思ったが...。」
「皆の、声がした。」
「なるほど。」
茂みから子狐の姿の久遠が現れ、僕の頭の上に乗ってくる。
「じゃあ、久遠も花火を楽しもうか。」
「くぅ。」
こうして、僕らは花火を眺め続けた。
花火が終わった後は、祭りも後少しだったため、各々家に帰る事になった。
父さんと母さんは来れなかったけど、お土産として屋台の料理を買っておいた。
二人も、この夏祭りは毎年楽しみにしてたからな。これぐらいはしないと。
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