第4章:日常と非日常
第105話「夏祭り」
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や水風船...祭りの景品が大量だった。
「一番楽しんでたのアリシアだよな。」
「射的で大きなぬいぐるみを倒した時は驚いたわね。あれ、ゲットできるのね。」
「同時撃ちが前提だけどな。まぁ、力を一点に集中させただけだ。」
やれ金魚すくいはどうだっただの、やれ型抜きはどうだったと、話で盛り上がる。
景品系の屋台はほとんどが大勝利だ。負けたのはくじ系ぐらいだな。
...途中から、そういう屋台には警戒されてたけど。出禁喰らわないよな...?
「かやちゃんも楽しんでたよねー。」
「ま、まぁまぁだったわ...。」
「狐の仮面を側頭部に付けてそう言われてもねー。」
椿もだいぶ楽しんでいたようで、結構花が出ていた。
ちなみに、葵も楽しんでいたが、別に隠してた訳じゃないので弄りの対象外だ。
「優輝君、何をやらせても万能だね...。」
「金魚すくい、水風船釣り、射的、型抜き、輪投げ...全部高得点だったわ。」
「コツを知ってただけだよ。後、経験かな。」
戦闘とかで研ぎ澄まされた集中力とかが、こういうので役に立ったりするんだよな。
「あ、花火が上がるよ!」
「うん、事前に取っておいて正解だったな。」
海の方角で、花火が上がる。
時間を見て、僕らは八束神社の境内に来ておいたため、特等席でそれを眺める。
「綺麗だねー。」
「...そうね。」
「こういうのに手は抜かないからな。海鳴市は。」
八束神社からだと、海鳴市の大体が見渡せる。
だからこそ、花火も綺麗に見る事ができるのだ。
「わぁ.....。」
「......。」
年相応に花火に感嘆するのに混じって、司と奏も同じような表情をする。
まぁ、こういうのは大人になっても見とれる物だしな。
「....ふふ...。」
「...ふっ....。」
僕が視線を向けていた事に気づいたのか、司が微笑んでくる。
それに、僕も軽く笑い返して、一緒に花火を見る。
「久しぶりだなぁ...こうやって優輝君と花火を眺めるのは。」
「確かにな。前世以来だからな...。」
「私は初めて...かな。やっぱり、親しい人と花火を見るのは楽しいわ。」
司とは前世以来、奏も、僕が死んでから一度しか打ち上げ花火を見ていないらしい。
まぁ、そんな複雑な事情を置いておいて、なんだか感慨深い気持ちになった。
「ねぇねぇ、今度は海に行こうよ!」
「海か...。それもいいな。せっかくの夏休みだし。」
ただし、今は混んでいる場所が多いだろう。
「海に行きたいのなら、あたしがパパに頼んで良さそうな場所を見繕ってもらうわ。」
「...金持ちならで
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