序章
救世主!その名は仮面ライダー(3)
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その時、後方から乾いた銃声が聞こえ怪物に当たると火花を散らして後退した。
『ぐっ!なんだ…??』
何事かと思う刹那、それは零と怪物の間に入り怪物を襲い掛かる。暗くて姿こそ見えないがそれは確実に怪物を圧倒していた。
『邪魔をする気か!』
『これが手助けしてるように見えるのか?』
拡声器を通したような声は男性のものだった。怪物を退き、再び銃声が聞こえると怪物は倒れ踞る。
銃声が聞こえて数秒後、雷が辺りを照らしそこで様々な情報を零に与えた。そこに立っていたのは黒と赤を基調としたロープに、顔には赤い宝石をモチーフとした仮面をつけた人物だった。
『フィナーレだ』
その人物は右手の指輪を嵌め変え、ベルトにある手の意匠に翳す。
[チョーイイネ!キックストライク!!]
何かの音声が聞こえると足に力を溜め、怪物と距離を縮めて高く跳ぶ。その動きには見るものを恍惚とさせるうつくしさがあった。
『ハァァァァァァァァ!!』
空中から放たれたキックは怪物を突き抜けると赤い魔法陣が怪物に描かれ断末魔の叫びをあげながら爆発した。
爆風に顔を背ける零。人とは違うその姿の人物、しかし零にはその者に対して恐怖はなかった。
彼は明らかに自分を助けてくれたからだ。
「あなた…いったい誰?」
自然と出てきた言葉がそれだった。すると仮面の男は左手の指輪を見せるように仮面の近くまで持っていく。
『仮面ライダーウィザード。お節介な救世主さ』
それが零と救世主、仮面ライダーウィザードの最初の出会いだった。
ーー序章 終了
第1章に続くーー
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