少年のラストオーダー
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決まりらしいから」
「うん、そうするね!」
「……じゃあ、僕も朝ごはん食べるから。せいぜいその二人と作戦を考えればいいよ」
ドラコとアルカを指さしダイバは出ていく。素っ気ない言葉の中にも、二人をジェムの仲間として見ているのが伝わってきた。出ていった後、ドラコがジェムの背をバンと叩く。
「よく真っ向から受けて立ったジェム! さすがは私が認めた強者だ」
「……ま、勝ちさえすれば一気に全部手に入るんですからいい判断だと思いますよ」
「……でも、ダイバ君はすっごく強い。ダイバ君は私の方が強いかもって言ってたけど……勝てる自信はない」
正直な感想だった。あの時のように一方的にやられない自信はあっても、勝てるかどうかは全く別の次元だ。昨日は一緒に戦い頼もしい味方になってくれたダイバと、今まで集めたシンボル、つまりはこれまでフロンティアで行ってきた戦いの象徴をかけた真剣勝負をしなければいけないのは、やはり怖い。
「だから二人とも……どういうルールで戦うのがいいか、朝ごはん食べながら相談に乗ってくれる?」
「当然だ。ただしこの私が助力する以上は絶対勝てよ」
「……わたしに何が出来るとも思いませんが、いいですよ」
だから、新たな仲間にジェムはお願いする。昨日の戦いを通じて一緒にいることが出来るようになった二人。ダイバだって今はもう一方的にジェムを嫌う敵ではない。新たな仲間たちとの戦いが、始まる。
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