外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第2話
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内4人はリィンさんが契約している異種族の方達との事ですが、残りのお2人はどのような立場の方なのでしょうか?」
不敵な笑みを浮かべたシルヴァンの指摘を聞いて唇を噛みしめて厳しい表情でシルヴァンを睨んでいるカラント大司教の様子を見たクローディア姫は場の空気を変える為にシルヴァンに質問した。
「一人はルクセンベール卿の妹君であるセレーネ・アルフヘイム・ルクセンベール嬢です。」
「え………セレーネちゃんがリィンさんの……!?」
「クローディアはそのセレーネ嬢という方の事を知っているのですか?」
セシリアの答えを聞いて驚いている様子のクローディア姫が気になったアリシア女王はクローディア姫に問いかけた。
「は、はい……彼女はリィンさんと同じ”特務支援課”の一員でしたから、”西ゼムリア通商会議”で彼女とも会う機会がありましたので……ただ、私の記憶では彼女はティータちゃんやレンちゃんくらいの幼い少女でしたが……」
「そのセレーネ嬢だが、リィンと共に”特務支援課”での派遣任務を終え我が国に帰還した際ミントやツーヤのように”成長”し、”成竜”と化している。」
「ええっ!?と言う事はセレーネちゃんもミントちゃん達のように大人の姿へと成長したのですか……」
(”ミント達と同じ”……と言う事はそのセレーネ嬢とやらもミント達と同じ”パートナードラゴン”なのでしょうね………)
(それにあのツーヤちゃんの妹と言う事は絶対可愛いに決まっていますよね!う〜ん、どんな娘なのか、気になるな〜♪)
シルヴァンの説明を聞いたクローディア姫は驚いた後呆けた表情で呟き、シェラザードはある推測をし、アネラスはまだ見ぬセレーネの姿を想像して目を輝かせていた。
「―――話を続ける。残り一人のリィン・シュバルツァーの婚約者はシュバルツァー男爵夫妻の娘にしてリィン・シュバルツァーの妹であり、我が娘リフィアの専属侍女長を務めているエリゼ・シュバルツァーだ。」
「ええっ!?エ、エリゼさんまでリィンさんの婚約者なのですか!?」
「なっ!?シルヴァン陛下!多重結婚に加えて近親婚までする等、幾ら結婚式を七耀教会に頼らないとはいえ、あまりにも暴挙ではございませんか!?」
シルヴァンの説明を聞いたアルフィン皇女が驚いている中信じられない表情をしたカラント大司教はシルヴァンに意見をした。
「お二人は血は繋がっていない兄妹ですから、近親婚にはならない為、何の問題もありませんわよ。」
「え………そ、そうなのですか?」
セシリアの指摘を聞いたクローディア姫は目を丸くしてシルヴァンに訊ねた。
「ああ。元々シュバルツァー男爵夫妻の子供はエリゼだけだったが、ある日シュバルツァー男爵が雪山に捨てられていたリィンを
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