外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第2話
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情で答えたアルフィン皇女の様子をダヴィル大使は心配そうな表情で見つめ
「……その、シルヴァン陛下。アルフィン皇女殿下はどなたに嫁ぐ事になっているのでしょうか?」
ダヴィル大使同様心配そうな表情でアルフィン皇女を見守っていたクローディア姫はシルヴァンにある事を質問した。
「ユミルの領主であるテオ・シュバルツァー男爵の息子――――リィン・シュバルツァーだ。」
「………え………」
「ええっ!?ちょ、ちょっと待ってください!リィン・シュバルツァーさんと言えば確か……!」
「今回の戦争勃発の原因となったユミルの領主のご子息にして両帝国の戦争で手柄をたてた事によって、今回の和解調印式が行われる事を導いた立役者ですね………―――シルヴァン陛下、何故メンフィル帝国はアルフィン皇女殿下をリィン・シュバルツァーさんに嫁がせる事にしたのでしょうか?」
シルヴァンの答えを聞いたアルフィン皇女は呆けた表情をし、クローディア姫は驚きの声を上げ、アリシア女王は静かな表情で呟いた後シルヴァンに問いかけた。
「様々な理由はあるが、一番の理由はリィン・シュバルツァーが”クロイツェン州の次期統括領主”だからだ。」
「!?お、お待ちください………!クロイツェン州の現統括領主は”アルバレア公爵家”―――いえ、エレボニア帝国が統治権を所有しています!なのに、何故貴国が我が国の領土の統治権を貴国の統治権として主張するような事を口にされるのですか……!?」
シルヴァンの説明を聞いたダヴィル大使は血相を変えて反論したが
「クロイツェン州がメンフィルの領土となる事は和解条約の第三条にも書いてあるだろうが。――――エレボニアがクロイツェン州全土もメンフィルに贈与する事を。先に言っておくがこの後の交渉でクロイツェン州の贈与を撤回する事は一切考えていないぞ。」
「そ、それは………」
シルヴァンの答えを聞くと表情を青褪めさせて黙り込んだ。
「あの……リィンさんはわたくしがリィンさんに嫁ぐ件についてはご存知なのでしょうか?」
「手柄の件で表彰した際に既に説明している。――――勿論リィン・シュバルツァーの”6人の婚約者達”にもな。」
「ええっ!?ろ、”6人の婚約者達”って………リィンさんは既にそんなにも多くの女性達と婚約していたのですか!?」
アルフィン皇女の質問に答えたシルヴァンの答えを聞いて驚いたクローディア姫は信じられない表情でシルヴァンに訊ねた。
「まあな。とは言ってもその内の4人はリィン自身が契約している異種族達だが。」
「まさかリィン・シュバルツァーさんがエステルさんのように多くの異種族達と契約しているとは………と言う事はその契約している異種族の方達は全員異性―――女性なのです
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