暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第1話
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
?」

「フッ、その件についてはそちらの想像に任せる。―――最も今回のユーディット嬢の行動を考えれば、”カイエン公爵家”の存続の為に動いているとしか思えないがな。」

アリシア女王の質問に対してシルヴァンは静かな笑みを浮かべて答えを誤魔化し

「!ま、まさかそのユーディットさんという方は……!」

「………内戦とメンフィル帝国との戦争の件でエレボニア帝国にカイエン公爵家に対して責任が追及され、その責任によってカイエン公爵家の爵位が剥奪される事を予測し、カイエン公爵家の存続の為に祖国であるエレボニア帝国を捨て、メンフィル帝国に帰属する為にメンフィル帝国に従順な態度を取っているのでしょうね……」

「た、確かに貴族連合軍が敗北すれば”カイエン公爵家”にも責任が追及され、最悪爵位剥奪もありえるかもしれないが、だからと言ってまだ推測の段階で”四大名門”の一角がエレボニアを捨てて他国に帰属するなんて………」

「………………ちなみにオルディス制圧作戦では貴族連合軍はどれ程の被害を受けたのでしょうか?」

シルヴァンの推測を聞いてある事を察したクローディア姫は信じられない表情をし、アリシア女王とダヴィル大使の話を聞いて複雑そうな表情で黙り込んでいたアルフィン皇女はシルヴァンに問いかけた。



「オルディスの防衛部隊並びにオーレリア将軍率いる精鋭部隊合わせて約5000の兵達が討ち取られている。」

「勿論オーレリア将軍自身もオルディス制圧作戦時に戦死していますわ。」

「なっ!?あの”領邦軍の英雄”の一人として称えられていたオーレリア将軍までメンフィルに討ち取られていたのですか!?」

シルヴァンとセシリアの口から語られた更なる驚愕の事実に驚いたダヴィル大使は信じられない表情で訊ね

「ああ。」

「旗艦である”パンダグリュエル”と”総参謀”に続いて、”黄金の羅刹”まで失った貴族連合軍は戦力面でも大打撃を受けたでしょうね………」

「空の女神(エイドス)よ、此度の戦によって御身の元に向かう多くの魂達にどうか救いを……」

ダヴィル大使の質問にシルヴァンが肯定するとエルナンは真剣な表情で答え、カラント大司教はその場で祈りを捧げた。

「さてと。色々と話が削がされたがエレボニア側は第一条に関しては反論はないと判断していいのだな?」

「………はい。王太女殿下、続きをお願いします。」

「……わかりました。では続いて第二条について、詳細な説明をお願いします、シルヴァン陛下。」

シルヴァンの問いかけに対するアルフィン皇女の返事を確認したクローディア姫はシルヴァンに続きを促した。





[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ