外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第1話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ィン皇女殿下。第一条について質問や反論、条件緩和の嘆願等はございますでしょうか?」
「……特にありません。第一条についてはエレボニア帝国としても異存はございません。」
「殿下、本当によろしいのですか?第一条をそのまま呑めば、”カイエン公爵家”を完全に敵に回してしまう事になりますぞ……?例え現当主である公爵閣下をメンフィルに引き渡したとしても、跡継ぎであるナーシェン卿が父君を生贄にした皇女殿下―――いえ、”アルノール皇家”を許さず、内戦が終結しても再び内戦が勃発する原因を作ってしまう可能性が出てくると思われるのですが……」
クローディア姫の問いかけに頷いたアルフィン皇女にダヴィル大使は心配そうな表情で問いかけ
「それは………」
「―――その心配は無用だ。」
ダヴィル大使の忠告を聞いたアルフィン皇女が複雑そうな表情をしているとシルヴァンが横から口をはさんだ。
「え………それはどういう事でしょうか?」
「カイエン公爵の息子、ナーシェン・カイエンなら昨日行われた”オルディス制圧作戦”にて我が軍に討ち取られ、戦死している。」
「!!オルディスまで既に落ちていたのか………」
「何ですと!?」
「そ、そんな……!?それじゃあオルディスまでメンフィル帝国に占領されていたのですか……!?」
シルヴァンの口から語られた驚愕の事実にカシウスは目を見開いた後厳しい表情で呟き、ダヴィル大使は驚きの声を上げ、アルフィン皇女は表情を青褪めさせた。
「……シルヴァン陛下、一体どういう事ですか?貴国は12月6日に我が国にエレボニア帝国との和解調印等を依頼しました。なのに、和解の依頼をして以降エレボニア帝国の侵略を続けるなんて、貴国の依頼と行動は矛盾していますが。」
その時アリシア女王は厳しい表情でシルヴァンに問いかけ
「確かに和解の依頼はしたが、”和解調印式までエレボニア帝国の侵略を中止する”とは貴国に依頼をした父上――――リウイ・マーシルン大使は一言も口にしていないはずだが?」
「なっ!?お言葉ですがシルヴァン陛下の仰っている事はただの屁理屈です!そもそも手柄をあげ、”褒美”としてエレボニア帝国との和解を望んだリィン・シュバルツァーさんの意志も無視しているではありませんか!」
シルヴァンの答えを聞いたクローディア姫は驚いた後怒りの表情で反論した。
「リィン・シュバルツァー自身、例えメンフィルがエレボニアとの和解をするにしても”オルディス制圧作戦”を中止する事はできないと先に伝えてその事に了承している所か、”オルディス制圧作戦”にも自ら参加し、彼が率いる小部隊が先程話にあったナーシェン・カイエンを討ち取るという手柄をあげている。」
「そ、そんな………」
「…………
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ