外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第1話
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市に乗り込んだと聞き及んでおります。」
「え………では貴女がオリヴァルトお兄様のお話にあったお兄様と”運命の赤い糸で結ばれた女性”ですか?」
シェラザード達が自己紹介を終えるとダヴィル大使は安堵の表情で二人を見つめ、ダヴィル大使の話を聞いて一瞬呆けたアルフィン皇女は興味ありげな様子でシェラザードを見つめ、アルフィン皇女の発言を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「………あのスチャラカお―――いえ、オリヴァルト皇子殿下が皇女殿下にどのような話をしたかわかりませんが、2年前にオリヴァルト殿下がお忍びでリベールを旅行していた際知り合い、その後様々な奇妙な縁によってオリヴァルト殿下達と共に”リベールの異変”解決の為に浮遊都市に乗り込んだ事は事実です。(祖国の存亡がかかっているのにその場にいる全員が脱力するような発言ができるなんて、あのスチャラカ皇子の妹だけはあるわね………)」
「ア、アハハ………」
(というか実際の所はどうなのか、私やエステルちゃん達も本気で気になっているんだよねぇ。)
アルフィン皇女の問いかけに対してシェラザードは疲れた表情で答え、クローディア姫とアネラスはそれぞれ苦笑していた。
「―――リベールの”英雄”と王室親衛隊に加えてペテレーネの愛弟子でもある”嵐の銀閃”とリィンと同じ”八葉一刀流”の剣士にして”剣仙”の孫娘か。会議の安全保障のメンバーとして文句のない顔触れだな。”激動の時代”である今この時に和解調印式の為だけにこれほどの人材を集められるとはさすがは”不戦条約”を提唱したリベールと言った所か。」
「……恐縮です。―――それではシルヴァン陛下、メンフィル帝国がエレボニア帝国に要求する和解条件の提示をお願いします。」
シルヴァンの賛辞に対して謙遜した様子で答えたアリシア女王はシルヴァンに続きを促した。
「―――了解した。セシリア、”和解条約書”を全員に渡してくれ。」
「かしこまりました、陛下。」
シルヴァンに視線を向けられた瞳の色と同じ緑の髪を腰まで届く長髪と落ち着いた美貌を持つ女性―――セシリアは頷いた後鞄の中から取り出した書類をアルフィン皇女達に配り、アルフィン皇女達は配られた書類に目を通し始めた。
「………………なっ!?」
「そ、そんな…………」
「これは…………」
書類の内容に目を通したダヴィル大使は声を上げて驚き、アルフィン皇女は表情を青褪めさせ、アリシア女王は真剣な表情をした。
『メンフィル・エレボニア戦争の和解条約』
1、貴族連合軍の”主宰”であるカイエン公爵並びに貴族連合軍の”裏の協力者”――――結社”身喰らう蛇”の第二柱―――”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダ
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