旧校舎のディアボロス
アーシア救出 前編
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ト。あの娘の間抜けな行動を思い出してしまうではないか」
「あれ程の無駄な努力をしているシスターを見たのは初めてだな。まったく、無駄な努力とはあのことだな」
・・・このクソ堕天使どもが、テメェらのくっだらねぇ計画のために何でアーシアが犠牲になんねぇといけねぇんだ? それを悪いとは思いもせず挙句の果てには笑いか?
だが、次の言葉が俺の理性の糸をプッツンと斬った。
「そういえばさ、神器を抜いて死んだあのバカシスターの遺体、どうするか聞いてる?」
「確か遺体に欲情する輩に渡すと言っていたな。まったくレイナーレ様も悪い人だ。これで証拠も何もなくなるのだからな」
-ブチン-
聞こえないはずの、何かが俺の中で完璧に切れた。
「後はこの人間さえ消してしまえば、私たちの仕事も終わりだ!」
三人が同時に投げて来る槍を俺は素手で掴み取り握り壊す。
バリンと甲高い音を立てて、槍が砕け散る。
掌が焼け激しい痛みが走るが・・・今の俺にはこの堕天使に向く怒りが上回っていてなんともない。三人が驚いた表情を浮かべている。
「す、素手で槍を壊したの!?」
「ありえん! 人間ごときが我らの光の槍を掴み壊すなどっ!」
「・・・ッ、貴様! 何者だ!!」
煩く喚く堕天使だが、俺にとっては雑音にしか聞こえない。
両手に干将莫耶を顕現させ、干将の剣先を向ける。
「クズ堕天使・・・生きていられると思うんじゃねぇ」
何時もより低い声で告げ、駆け出す。
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