ガンダムW
1699話
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となったら空間倉庫の中にはデルマイユから奪った芸術品や金目の物が幾らでもあるから、それを売りに出すという方法もあるし。
まぁ、宝石とかはともかく、芸術品の類は普通に売りに出せばデルマイユによって誰が売ったのかを辿ってくる可能性が高いから、自然と裏社会になるが。
ああ、そう言えば俺達がこの世界に来た時に関わったマフィアがいたな。
丁度いいから、売る時はあいつらを通してみるか。
「分かった。なら……そうだな。一応余裕を見て、2日後に迎えに来るって事でどうだ?」
「はい、分かりました。何なら明日でもいいんですけどね」
「その辺は、余裕を見てだよ。思っているよりも挨拶する相手とかがいるかもしれないだろ? それに、調理器具とかは……」
視線を厨房に向けると、向こうはすぐに俺の言いたい事を理解したのだろう。
すぐに頷き、口を開く。
「そうですね。調理器具の類は、出来れば使い慣れている物がいいです。この厨房にある物を持っていく予定ですよ。……オーブンとか、サラマンダーは特に使いやすいように調整してありますし」
「サラマンダー?」
その名前に、一瞬俺が使っているVFが思い浮かんだが、まさかここでそんな物が出てくる筈もない。
「ああ、料理人じゃない人には珍しい名前ですか? そうですね、簡単に言えば上から高熱の火を当てて焼く為の調理器具ですね」
「ああ」
具体的に説明されれば、俺もそれがどのような物なのかは理解出来る。
確か超包子の厨房にもあったな。
五月が言うには、本来なら洋食で使う器具だが、中華料理でも色々と使い道が多いとかなんとか。
恐らくあの器具の事だろう。
「分かった。人手はいるか? もしいるのなら、何人か回すけど」
こういう時、量産型Wや……バッタなんかがいれば、こっちとしても楽なんだが。
もっとも念願の料理人の引っ越しだ。
寧ろ整備員達が喜んで自分から手伝いに来るんじゃないだろうか。
「そう、ですね。出来れば何人かいて貰うと助かります。調理器具はこう見えて色々と重いですし」
「そうか、なら手配する」
空間倉庫を使えば、その手の作業はあっさりと終わるんだが……まぁ、魔法を含めて人外の能力を隠している以上は、仕方がない。
「ありがとうございます。何から何まで手伝って貰えて、非常に助かります」
深々と一礼してくる男に、俺は首を横に振る。
「気にするな。シャドウミラーは……正確には現在本拠地となっているピースミリオンでは、料理人がいなかったからな。今までは誰か料理が出来る者が作る以外は、ファーストフードだったからな。そう考えれば、正式な料理人が来てくれるのはこっちにとっても歓迎出来る」
こうして料理人との交渉を……正確には向こうの
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