ガンダムW
1699話
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の腕が悪いという訳では決してない。
それは、俺の前にあるパスタやサンドイッチ、シチューといった料理の皿が空っぽになっている事が証明しているだろう。
実際、極上! って程に美味い訳ではないが、それでも十分美味い料理なのは間違いない。
上の下、もしくは中の上……100点満点中65点から70点くらいの間といったところか。
平均以上ではあるものの、決して突出している訳ではない、といった感じだ。
それでも、普通であれば……もしくはある程度の経営の知識や腕があれば、満員御礼といった訳ではないにしろ、そこそこの客を呼び込む事は出来るだろう。
だが、俺の前にいる人物は、それが出来ない。
その結果が、今のこの店の状況だった。
ヒルデからこの店の話について聞いた俺は、早速スカウトするように指示を出した。
……まぁ、ピースミリオンのファーストフードも決して不味い訳じゃないが、それでも朝昼晩おやつに夜食の全てがファーストフードだと、飽きるのは当然だろう。
栄養的に問題がなくても、食事というのは人間にとって娯楽の1つでもある。
勿論シャドウミラーの面子の中には、料理出来る者もいる。
凛なんかがその最たる例だろう。
だが、それでも毎回食事を作っていては、本来の自分の仕事が疎かになってしまう。
だからこそ、この辺りで料理人をスカウトしたかったのだが……そういう意味では、目の前の男は丁度いいと言ってもいい。
「経営に関してはご覧の通りなので、その辺りを気にしなくてもよく、それでいて料理の腕を存分に発揮出来る社員食堂というのは、僕にとっても丁度いいですし」
「なるほど。そっちがそのつもりなら問題はない。後は……具体的にいつくらいにピースミリオンに来る事が出来る?」
社員食堂という言い方にちょっと疑問を感じたが、考えてみればシャドウミラーは傭兵……PMCに近い感じの集団だ。
そうであるならば、ピースミリオンの食堂は社員食堂と呼ぶのに相応しいと言えるだろう。
「そう、ですね。この土地と建物は友人が古着屋をやると言っていたので、そのまま譲る事になっています。僕の方は他にやる事は……知り合いに挨拶をするくらいでしょうか?」
「随分と準備がいいな」
「ええ。今回の話が来た時は、迷わず受けるつもりになっていましたから。条件の方も十分にいいですし」
凛にスカウトを任せたんだけど、一体どのくらいの給料を約束したんだろうな。
まぁ、元々シャドウミラーは金に困っていない。
サリィとシルビアは連合軍からの出向で給料の心配とかはしなくてもいいし、デュオ、五飛、ヒルデ、それ以外の科学者達や整備員達諸々には給料を出しているが、その程度であれば連合軍から貰っている報酬があれば余裕でどうとでも出来る。
……それに、いざ
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